独旅行大手TUI、英上場廃止へ ロンドン市場にさらなる打撃

Joanna Plucinska Ilona Wissenbach

[ロンドン 13日 ロイター] - 独旅行大手TUIの株主は13日の総会で、ロンドン証券取引所の上場を廃止し、独フランクフルト上場に一本化する決議案を賛成多数で可決した。

上場廃止には株主の約98.35%が賛成した。

TUIは、ドイツ上場一本化によって所有形態や取引パターンをより適切に反映できるとしてきた。

英半導体設計大手のアーム・ホールディングスが上場先に米国を選び、建設資材メーカーのCRHと配管設備のファーガソンが主な上場先を米国に移すといった動きに続き、TUIの上場廃止はロンドン証取にとって打撃となる。

TUIは2007年に英ファースト・チョイス・ホリデーズと経営統合して以来、ロンドンとフランクフルトの両方に上場している。

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