(英文の訂正により、４段落目の「３４０棟の建物が被害を受けている」を「３４０棟の建物の被害状況をユネスコが分析」に訂正します。)
[パリ １３日 ロイター] - 国連教育科学文化機関（ユネスコ）は１３日、ウクライナの観光業復興には今後１０年間で９０億ドルが必要との試算を示した。その上で、２４日でロシア侵攻から２年を迎えるウクライナの観光業界の収入は、１９６億ドル相当の打撃を受けているとした。
ユネスコの文化・非常事態担当者は「損失は増え続け、復興へのニーズは増え続ける」と述べ、首都キーウ（キエフ）だけでも、失われた収入は１００億ドルに達していると分析した。
試算は開戦から２年を前に行われ、ユネスコは文化財に対する被害額を３５億ドルと推計。２０２３年の試算から４０％増加した。
報告によると、博物館、記念施設、図書館、宗教施設など３４０棟の建物の被害状況をユネスコが分析。（訂正）
報告書は、「（ウクライナの）必要を満たすため、国際的な一致が不可欠。リスク防止策の実施と、クリエイティブ産業に対する支援も、戦争による長期的な影響の緩和に重要な手段となる」と指摘した。
