自らの“ゴラッソ”でレアルを勝利へ導いたB・ディアス「僕らがマドリーだということを示せた」

チャンピオンズリーグ(CL)・決勝トーナメント1回戦(ラウンド16)ファーストレグが13日に行われ、レアル・マドリードは敵地でライプツィヒを1-0で下した。試合後、スペインメディア『マルカ』が決勝点を挙げたスペイン人MFブラヒム・ディアスのコメントを伝えた。

試合は良い入りを見せたホームチームがより多くのチャンスを作り、レアル・マドリードとしては苦しい時間が続く。スコアレスで後半に折り返すと、背番号21が大仕事をやってのけた。後半立ち上がりの51分、敵陣右サイドでボールを受けたB・ディアスは、寄せてきたドイツ代表DFダヴィド・ラウムを巧みなターンで抜き去ると、重心の低いドリブルでカットイン。細かいボールタッチで相手をかわしていき、ペナルティエリア内から左足を振り抜くと、狙い澄ました一撃がゴールネットを揺らした。最終的にはこのゴールが決勝点となり、レアル・マドリードは貴重な勝利を飾ってセカンドレグへ弾みをつけた。

試合後、B・ディアスは「今日はチームを助けられて喜ばしく思っている。ジュード(・ベリンガム)やリュディ(アントニオ・リュディガー)といった負傷者が出てしまったが、僕らが素晴らしいチームであること、つまりマドリーであることを示し続けることができたね」と勝利を喜んだ。自身のゴールについては「ボールを受けて最初のフェイクをした段階で、相手が僕のドリブル侵入を恐れていることがわかった。彼らを下がらせて何もさせず、ドリブルで置き去りにすることができたね。ヴィニの姿も見えていたからパスを出すか悩んだけど、最終的にはシュートを選択した。僕は直感的な人間だからね」と語ると、試合全体を振り返って次のような言葉を残している。

「僕らにもチャンスがあったし、彼らにも同様に多くのチャンスがあった。試合としては面白いものになったんじゃないかな。一進一退の攻防の中、得点は少なかったかもしれないけど、素晴らしい試合だったと思う。セカンドレグではもっと多くのゴールが生まれてもおかしくないね」

ゴールを決めた後、B・ディアスは欠場したイングランド代表MFジュード・ベリンガムと同様のゴールパフォーマンスで自らの得点を祝った。その理由について、B・ディアスは「僕が彼のことを大好きだからだ。出会った最初の瞬間から仲良くなれたし、彼のスペイン語学習を手伝うことも多い」と説明。「彼は間違いなくワールドクラスの選手。ただ、彼の持つカリスマ性とは別に、偉大な人間でもあるんだ」とベリンガムについて語る。

一方で、ベリンガムも自身のSNSを通して「オーマイゴッド!ブラヒム」とB・ディアスの得点を祝福。普段はポジションを争う“ライバル”だが、両者の良好な関係性が感じられた。

また、B・ディアスは試合終盤の81分に右ふくらはぎの辺りを抑えて倒れ込み、元スペイン代表MFルーカス・バスケスとの交代でピッチを後にした。自身の状態について「ちょっとした違和感を感じた。その前の打撲が影響しているかもしれないけど、正直なところ細かい部分はわからない」と話すと、「明日には検査をするから、どのような状態かがわかるはず。何もないことを祈ろう」と述べた。

セカンドレグは3月6日に開催され、レアル・マドリードが本拠地『サンティアゴ・ベルナベウ』にライプツィヒを迎える。

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