盛岡信用金庫がmonakaへの入居撤回 建設コスト増加で方針転換

monaka(モナカ)の完成予想図(モナカ提供)

 盛岡信用金庫(浅沼晃理事長)が、盛岡市中ノ橋通に建設中の複合商業施設monaka(モナカ)への入居を撤回したことが13日、関係者への取材で分かった。4階フロアを一括して取得し本部機能を集約する計画だったが、資材や人件費の高騰で建設コストの増加が見込まれ、方針を転換した。7月中旬の開業を控える中、整備主体の中ノ橋通一丁目地区市街地再開発組合(加賀谷輝雄理事長)は複数の企業と入居に向けた交渉を進めている。

 同金庫は、本店(中ノ橋通)と六日町本部(下ノ橋町)にある本部機能をモナカに移転する計画を昨年1月に公表し、同組合に参画。4階フロア約2400平方メートルの内装整備などを手がけ、秋ごろをめどに移転する予定だった。

 しかし、資材と人件費の高騰で内装工事費や建設費の負担が上昇する見通しとなり、入居を断念。1月31日に同組合に契約解除を申し入れ、受理された。将来的に別の移転先を探す方針だが、当面は現在地で営業を続ける。

© 株式会社岩手日報社