ソレアと契約合意のジャイアンツ チャップマンの争奪戦から撤退か

ジャイアンツはオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してマーリンズからFAとなっていた大砲ホルヘ・ソレアと3年4200万ドルで合意したことが報じられている。今オフはボブ・メルビンが新監督に就任したこともあり、ゴールドグラブ賞を4度受賞した名手マット・チャップマンの獲得に乗り出す可能性が取り沙汰されていたが、ソレア獲得によってチャップマン獲得の可能性は低くなったとみられる。ソレア獲得でDHが埋まり、三塁にはウィルマー・フローレスとJ・D・デービスがいるからだ。

フローレスは昨季チーム最多の23本塁打を記録。一塁手として45試合、DHとして36試合、三塁手として16試合にスタメン出場した。大半の試合でソレアがDHに入ることが予想されるため、今季は三塁メインで起用され、相手先発投手が左腕の試合では左打者のラモンテ・ウェイドJr.に代わって一塁を守ることになるだろう。

デービスは昨季チーム最多の105試合で三塁手としてスタメン出場。自己最多の144試合に出場し、キャリアで2番目に多い18本塁打を放った。当初、フローレスやデービスをDHに回すことでチャップマンのポジション(三塁)を空けられると考えられていたが、ソレア獲得でDHが埋まったため、フローレスやデービスをトレードしない限り、チャップマンの獲得は現実的な話とは言えない。現在のロースターにチャップマンを加えた場合、レギュラークラスの三塁手を3人(チャップマン、フローレス、デービス)も抱えることになってしまうからだ。

一塁(ウェイドJr.)と外野(マイケル・コンフォート、イ・ジョンフ、マイク・ヤストレムスキー)のレギュラーが左打者ばかりであることを考えると、同じ左打者であるコディ・ベリンジャーの獲得も理想的な動きとは言えないだろう。ベリンジャーやチャップマンを獲得するよりは、アレックス・カッブとロビー・レイの戦列復帰まで大きな不安が残る先発投手陣にブレイク・スネルやジョーダン・モンゴメリーを加える可能性のほうが高いのかもしれない。

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