花粉、暖冬響き岩手県内早くも飛散 専門医「今時期の受診大切」

花粉症患者に原因となる植物を説明する千葉隆史院長(左)。暖冬で発症時期が早まる恐れがあり、早めの受診を呼びかけている=13日、盛岡市紺屋町・ちば耳鼻咽喉科クリニック

 岩手県内で花粉症との闘いが早くもスタートした。暖冬の影響で雄花の成長が促され、民間気象会社ウェザーニューズ(千葉市)によると、花粉が微量ながらも飛び始めた。盛岡市のクリニックでは、既に花粉症患者が受診に訪れている。症状の悪化は例年よりも早まる懸念があり、専門医は「症状が出ていない人も、今の時期に受診しておくことが大切」と対処を呼びかける。

 「今年は暖かくなるのが早いので、症状の出始めも早まる可能性があります。気を付けてください」。13日、盛岡市紺屋町のちば耳鼻咽喉科クリニック。千葉隆史院長(57)が花粉症患者に原因となるスギなどの植物を説明し、注意を促した。

 患者が例年より2週間ほど早い1月中旬から来院し始め、多い日には30人程度が受診する。既に症状を訴える人は少なくない。

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