「雪の古道を歩いてみよう」 親子20人が那須塩原の里山散策 普段出来ない体験満喫

雪の上に残ったシカの足跡を観察する参加者

 【那須塩原】冬の里山で古道を巡りながら自然に親しむ散策ツアー「雪の古道を歩いてみよう」がこのほど、中塩原松ノ木平地区の山林で行われ、小学生と保護者計約20人が参加した。

 市内を拠点に自然体験イベントなどを企画する団体「shiobara viva(塩原ビバ)」が国立青少年教育振興機構の「子どもゆめ基金」の助成を受けて主催。参加者はメンバーらの案内で先人が使っていた古道の散策を楽しみ、雪の上に残ったシカなど野生動物の足跡やふんを見つけた。

 途中では里山を守る取り組みを学ぶため、ノコギリを使った間伐体験やロープを使った「もやい結び」に挑戦。市立東小6年高橋大和(たかはしやまと)君(12)は「積み上げた雪の上に乗ったり、木を切ったりと普段できないことを体験できて良かった」と満足げ。塩原ビバの安在(あんざい)ますみ代表(61)は「この地域は観光資源の宝庫で専門知識を持った人材も豊富。今後も楽しみながら学べるイベントを考えたい」と話していた。

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