【さくら】15歳未満の人口比率が12.7%と県内一子どもが多い市は、「市児童センター及び放課後児童クラブ施設整備計画」案をまとめ、15日から3月14日までパブリックコメントを実施する。計画では優先度の高い南小の整備を進めるため2024年度から、協議・設計に入る案を示した。
市は、住民基本台帳の14年度〜23年度のデータを基に、市内未就学児童数は減少傾向にあると説明。一方で、就学児童数は上松山小で14年度の400人が23年度には510人に、南小でも同様に446人が572人と増加している。
保育施設と放課後児童クラブの市内全小合計の利用児童者数もこの10年間でそれぞれ約130人、約250人と増加した。28年度の推計でも放課後児童クラブの利用者数が増加していくと予想され、特に南小と上松山小では待機児童発生の可能性が高まると予想している。
計画概要では、南小校舎東側付近に2階建て4部屋(定員180人)からなる放課後児童クラブ新棟を25、26年度にかけて建設する。これにより現在の定員209人が299人になる予定。また、同校南側にある学童保育センター(定員90人)は、児童センターに転用し、子どもの居場所として改修を行う。
上松山小も26年度から新設工事に着手する予定。
市政策課担当者は「パブリックコメント後、3月末までには計画を策定したい」と話している。