遺体取り違え別人を火葬、大阪 墓地埋葬法違反疑い捜査

 大阪府や奈良県で葬祭業を営む「泉屋」(大阪市中央区)は14日、身寄りのない高齢女性の遺体と取り違え、別の90代女性の遺体を葬儀前に火葬したと明らかにした。女性の遺族に謝罪した。遺体は墓地埋葬法が定める死後24時間の経過前に火葬されており、府警布施署が同法違反の疑いで捜査している。

 同社によると、取り違えは1月23日に大阪府東大阪市の葬儀場で起きた。2人の遺体は同じフロアの別の霊安室で安置され、それぞれ名札がかけられていたが、出棺時に従業員が氏名の確認を怠った。火葬開始から数十分後、片付けで霊安室に入った従業員がミスに気付いた。

 同社はその後、90代女性の葬儀を執り行った。

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