「ヨモさん、真面目すぎ!」とツッコみ。横浜FCの福森晃斗と指揮官の信頼関係「監督が求めていることを100%やり続ける」

横浜FCの四方田修平監督が、練習後にTVの取材を受ける。カメラの前に立って、真摯に受け答え。その横で福森晃斗が「ヨモさん、真面目すぎ!」と茶々を入れると、指揮官は「ふざけられないだろ(笑)」と満面の笑みを浮かべる。

今季に北海道コンサドーレ札幌から加入した福森と、就任3年目の四方田監督。フレンドリーな絡みを見せる2人は、札幌時代に共闘した間柄でもある。

新天地で再会を果たした“ヨモさん”のキャラクターを、福森は熟知しているのだろう。「真面目な性格」と評する一方、「もうちょい柔らかく、柔軟にいけばいいのに。くだけてほしいなと思います」と要望する。

【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
1年でのJ1復帰を期す横浜FCにとって、四方田スタイルもよく知る福森の存在は頼りになるはずだ。もっとも、「札幌とは似ているようで、やっていることは違う」と語る期待のニューカマーは、「自分も一から学んでいる」という。

「特に守備の仕方とかも。攻撃の部分も、ある程度、自由がきいた動きとかもあるので、そこはヨモさんの考えも理解しつつ、自分の特長も出さないといけない」

監督への信頼は揺るがない。「ヨモさんが守備に重心を置くのであれば、自分たちはその意図を汲んで、100%やるだけ。監督が求めていることを自分たちが100%やり続ける」と言葉に力をこめる。

冒頭で記したやり取りを振り返り、福森は「ヨモさん、嫌そうでしたけどね。大丈夫でした?」とコメント。2人の関係性がチームに良い影響をもたらすのではないか。「もっとイジッたほうがいいのでは?」と投げかけると、31歳のレフティは「いえいえ。自分は一年目の下っ端なので。徐々に」と謙虚な姿勢を見せた。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

© 日本スポーツ企画出版社