“SHISHAMOらしさ”が詰まった最新曲『最高速度』 宮崎朝子「よそ見をせずに、自分との戦い」

昨年CDデビュー10周年を迎えた3ピースロックバンドのSHISHAMOが1月31日(水)日本テレビ系情報番組『DayDay.』(月~金/あさ9時~)でCMタイアップ曲『最高速度』とSNSで話題のインパクトのある歌詞が特徴的な『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』をテレビ初生歌披露。そして、entaxでは出演直後のSHISHAMOに独占インタビューを行った。

◆SNSで話題曲&最新曲をテレビ初生歌披露

今回テレビ初披露となった楽曲は、TikTokの楽曲の人気を測る『TikTok Weekly Top 20』で1位を獲得した『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』と、CMで話題の最新曲『最高速度』の2曲。

――『君の目も鼻も口も顎も眉も寝ても覚めても超素敵!!!』

宮崎朝子(Gt.Vo)

――『最高速度』

ボートレースのCMタイアップとして、“性別も年齢も関係なく、誰だって活躍できる”というCMテーマをもとに宮崎朝子(Gt.Vo)が書き下ろした楽曲。“自分”を信じて突き進めというメッセージをアグレッシブなメロディに乗せ、“SHISHAMOらしさ”も感じる、疾走感あふれるロックナンバー。

生歌披露を終えると、主人公が鮮明に浮かび上がるような歌詞や、走り出したくなるようなアップテンポなサウンドに、スタジオは拍手に包まれた。

◆SHISHAMO それぞれの“戦友”とは…

そして、番組出演直後、entaxではSHISHAMOの宮崎朝子(Gt.Vo)、松岡彩(Ba)、吉川美冴貴(Dr)に独占インタビューを行った。

――初出演となった『DayDay.』はいかがでしたか?

宮崎 まず2曲も演奏させていただいたことがすごいうれしくて…自分たちが大事に作った曲だったので。うれしくもあり、その緊張も…“2曲できるんだ”っていう気持ちと“2曲やるんだ…”という気持ちが半々で(笑)でも番組の雰囲気というか、空気がすごく温かくて、スタジオに入る前は緊張してたんですけど、皆さんとお話していたらすごくほぐれて良い演奏ができたかなと思います。

吉川 本当に出演者の皆さんが温かくて、おかげで緊張以上に楽しく演奏できて、それが本当にうれしかったです。

松岡 すごい緊張もしたんですけど、感想を言ってくださったり、楽しくしてくださったおかげで自分も楽しく演奏ができました。

――今回披露された『最高速度』について、歌詞の一番最後「君だってそうだよ」という言葉にすごく背中を押されました。応援ソングを作るにあたって、どのように楽曲制作を進められましたか?

宮崎 曲を作る時に、あんまり応援ソングを作ろうって思って作ってないことが多くて。応援ソングっていうよりも、ただ自分の頑張るべきことを頑張っている一人の人間を主人公にして曲を書いていく中で、今回の曲は、みんなちょっと周りと比べてしまったりすることって多いと思うんですけど、そういうよそ見をせずに、本当は自分との戦いというか、そこだけに集中して頑張るべきなんじゃないかなって私は思っていて。聴いた人がその気持ちになってくれたら良いなという思いを込めました。

ーー『最高速度』はCMソングになっています。これまで様々なタイアップ曲を制作されていますが、普段の楽曲制作との違いはありますか?

宮崎 サウンド面で結構苦労したわけではなく、すごい楽しんで作れました。CMで一番流れる部分のサビに関しては、パッとテレビで聞いた時に“キラッ”と“SHISHAMOらしく”聴こえるように心掛けて、アレンジも進めていて。でも、何かちょっと“ゴリッ”とした“SHISHAMOらしさ”を入れたいというか。去年10周年だったんですけど、いろいろな面で自分たちは成長できたと思っているので、そういう成長した姿を音でも届けられたらと思って、頭のイントロ部分はゴリゴリな音で攻めてみたり、SHISHAMOのいろんな面が見える曲になっていると思います。

――宮崎さんが作詞された歌詞について、“ここが刺さった”と思った言葉を教えてください。

吉川 「自分で選んだ道だろう 弱音吐くくらいなら いつだってやめちまえよ」っていう歌詞が、本当にそうだなと思って。私も結構落ち込んだりとか“あー、もうダメだ”ってなることが日常とかバンド活動の中でも結構あって。でも、本当に自分で決めたことだしなって。別に誰かにやりなさいって強制されていないし。そこが分かってたつもりだったけど、ハッとしてすごく良いフレーズだなと思いました。

松岡 「自分が誰なのかは自分で決めるから」ですね。自分と戦うというか、己をライバルとして置いているような歌詞だなって思っていて。やっぱり人と比べてしまうこととか、人を見ていろいろ考えてしまうことって多いと思うんですけど、そこじゃなくて、自分がどうするか自分で決める、もっと自分との戦いだよなって、歌詞を受けて“比べちゃうけどそうだよな”って。その歌詞がすごく素敵だなと思っています。

――『最高速度』では戦う相手は“自分”という意味が込められていますが、皆さんにとっての“戦友”や“頑張れる存在”は?

(左から)松岡彩、宮崎朝子、吉川美冴貴

吉川 戦友っていうと、やっぱり“2人(宮崎・松岡)”だなって思っていて…
やっぱり(宮崎)朝子は、それこそもうデビューしてから10年以上、バンド自体はもっと前の高校からですけど。松岡は2014年からなので10年。やっぱりしんどい時とか、高い壁とかがある時って、それは自分1人にとってのことじゃなくて、バンドとして3人で乗り越えていく壁。普段からそんなに“3人で頑張っていこう!”みたいなことを言うわけではないんですけど。例えば、自分が1人で練習していて、何か上手くいかないなと思っても、こうしてる間にも2人は2人で練習したり、曲を作ったりしているから、頑張ろうと思えるので。そういう意味では、やっぱり2人が戦友です。

宮崎 “お客さん”です。『最高速度』でもそうなんですけど、作っている時は本当に気付かなかったんです。でもボーカルのレコーディングをしている時に、自然とお客さんの顔を浮かべながら作って歌っているところがあって。今まではそんなになかったことかなと思っているんですけど。去年10周年で、みんなからの愛というか、すごく実感するタイミングが多くて。それまでも愛されてるって分かってはいたんですけど、本当にこんな風に愛してくれてるんだっていうのをすごく感じて、本当に感謝に堪えない1年で。すごくお客さんとの絆(きずな)が深まったので、これからも良い関係でいたいなと思います。

松岡 ちょっと大きいくくりかもしれないですけど、“頑張ってる人”です。2人(宮崎・吉川)もそうなんですけど、周りでもお客さんでも、どんな人でも。この人もすごい頑張ってるんだなって思った時に、自分も頑張らなきゃって思う。こんなに楽しく笑顔でいるけど、頑張ってるんだって、そういうのを見ると、自分もやんなきゃって気持ちになれるので、周りにそういう人がたくさんいるから、私はすごい恵まれてるなと思います。

――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。

吉川 DayDay.を見ていただいてありがとうございました!SHISHAMOって、ライブに来てもらって好きになってもらえるバンドだなと思っていて。普段の私たちのライブというものをテレビで少しでもお伝えできてたらうれしいなと思いました。ぜひ、今度は観てくださった皆さんにライブ会場で直接お会いできたらなと思います。

松岡 SHISHAMOの曲は聴いたことはあるけどという方に比べると、ライブで見てくれている人たちは少ないと思うので、これを機にSHISHAMOを知らなかった人でも、興味を持ってもらえてたらうれしいです。たくさん曲も聴いていただけたらなと思いますし、もっともっと知りたいと思ってくださったら、ぜひライブでお会いできたらなと思います!

宮崎 まずは…大丈夫だったでしょうか?(笑)多分SHISHAMOを知らない方がたくさん見てくれたと思うので、少しでもこの曲が良いな、歌が良いな、歌詞が良いなだったり、何かちょっと気になるポイントというか、これからもちょっとなんか気になる…みたいな(笑)そうなってくれたらうれしいなと思います。ライブ会場で待ってます!

【SHISHAMO Profile】
2010年に高校の軽音部で出会い結成し、2013年にCDデビュー。翌年、大阪のフェス会場で出会った松岡彩が前ベース脱退交代を機に加入し、現在のSHISHAMO・宮崎朝子(Gt.Vo)、松岡彩(Ba)、吉川美冴貴(Dr)からなる3ピースロックバンドとなる。その後、2016年にはデビューからわずか約2年で日本武道館公演を開催。初の全国ツアー開催やCMソングに『明日も』が抜擢され自身もCM初出演するなど、一気に全国区から支持されるバンドへと駆け上がる。さらに2017年には『第68回NHK紅白歌合戦』に初出場を果たした。彼女たちの魅力の一つは、リアルな恋心が描かれた物語性のある歌詞。作詞作曲のほとんどを担当するのは、漫画家を目指していた宮崎(Gt.Vo)で、物語を描くように作詞された歌詞と聞きなじみのいいメロディーが“まるで少女漫画の世界観”と共感され、人々を魅了している。

写真:©entax

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