「みこも」?「やこうもも」?なんて読む!?「彌猴桃」の読み方、知っていますか?【漢字クイズ】

本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「彌猴桃」です。

「彌猴桃」の読み方は?

「彌」は時々人名漢字として見かけることがありますが、日常生活ではなかなか見かけることのない漢字です。「猴」も読めそうで読めない漢字といえます。「桃」だけが、他の2つの漢字と比べて親しみやすいですね。

そんな「彌猴桃」を「やこうもも」「じこうもも」と読んだ人がいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。

「彌猴桃」はある果物を表しています。その果実の形は円筒状で、色は褐色、表面に毛があります。果肉は緑色のものもあれば黄色のものもあり、黒い種が放射状に並んでいます。中国が原産ですが、ニュージーランドで改良され、その際、ニュージーランド特産の鳥に似ていることからその名がつけられました。

正解は……

「キウイ(キウイフルーツ)」です。

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【漢字解説】

なお、「彌猴桃」はサルナシという植物の古名(今は用いられていない呼称)で「しらくち」とも読みます。またこの植物を表す言葉として「サルナシ」と読むこともあります。

この「サルナシ」もキウイと同じく、マタタビ科の蔓性落葉樹です。山地に自生し、その果実は球形をしています。キウイは褐色で毛の生えた見た目をしていますが、サルナシの表面には毛が生えていません。サイズを比べてみると、サルナシはイチゴくらいの大きさでキウイより小さいです。ですが、サルナシの味と実の断面はキウイに似ています。

農林水産省の公式X(旧ツイッター)は2017年9月14日にサルナシとキウイの比較画像を公開しています。

「彌猴桃」の語源に関する一次情報は得られませんでしたが、「彌猴桃」の「彌猴」が中国のアカゲザルの名称を表しており、「彌猴」がキウイを好んで食べたことから「彌猴桃」の漢字が当てられたという説と、キウイの外見が猿がうずくまった姿に似ていることから猿に似た果実の意味で「彌猴桃」と呼ばれたという説が見受けられました。

原産の中国では猿に、改良されたニュージーランドではニュージーランド特産の鳥キウイに似ていると捉えられたんですね!

参照サイト

  • さるなし | 丸友中部青果
  • 果実の知識【キウイフルーツ】<丸果石川中央青果>

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