米空港で日航機が停止線越え 国交省、立ち入り検査

 日航機が今月、米カリフォルニア州のサンディエゴ空港で管制官の許可なく滑走路手前の停止線を越えていたことが14日、国土交通省への取材で分かった。昨年11月にも別の米空港で滑走路進入を巡るトラブルがあったことを踏まえ、国交省は航空法に基づき13日に抜き打ちで日航を立ち入り検査した。安全管理体制などを監査する。

 国交省によると、現地時間の6日昼ごろ、サンディエゴ発成田行き日航65便ボーイング787―8型が駐機場を出た後、管制官から滑走路と並行する誘導路に入って走行するよう指示を受けた。パイロットは指示内容を理解していたが、誘導路が先にあると思い込み、滑走路手前の停止線を越えた。

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