「OMURAブラスPOPS&JAZZコンサート」 子どもから大人まで160人が演奏 500人魅了

ポーズを決める「OMURAキッズブラス」のメンバーと指揮者の藤重さん(中央)=大村市、シーハットおおむら・さくらホール

 吹奏楽のカリスマ指導者として知られる大村市音楽指導官・藤重佳久さんプロデュースによる「OMURAブラスPOPS&JAZZコンサート」が12日、同市幸町のシーハットおおむら・さくらホールであった。子どもから大人まで総勢約160人がジャズのスタンダードやポップスなどを演奏し、満席の観客約500人を楽しませた。
 同市が目指す「音楽があふれるまちづくり」の一環として開く人気イベントで、3回目もチケット完売で本番を迎えた。
 第1部は地元の「ビッグ・カントリー・ジャズ・オーケストラ」と鎮西学院大ウエスレヤンジャズアンサンブル部、さらにゲストのトロンボーン奏者西村健司率いる「セクステット」も登場した。
 第2部は小中学生らでつくる「OMURAキッズブラス」がディズニーアニメ「アラジン」の劇中曲「フレンド・ライク・ミー」など2曲を振り付けを交えて演奏し、一般公募した「OMURAブラススペシャルバンド」は「東京ブギウギ」など5曲を熱演。アンコール曲「宝島」では園田裕史市長が登場し、打楽器「アゴゴベル」を担当し、盛り上げた。
 藤重さんは「音楽を料理になぞらえると作る人がわれわれ演奏家。照明を当てたり工夫を凝らしたりすると味も変わる。出演した各バンドが得意とするバラエティーに富んだサウンドを披露し、満席の観客はサポーターとしてフェスを盛り上げてくれた。“おいしい料理”を楽しんでもらえたと思う。出演者が感動を共有しながら友情を育んだのも大きい」と振り返った。

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