ロッキーズのダニエル・バード 左ひざの半月板損傷で開幕絶望に

38歳のベテラン右腕、ダニエル・バード(ロッキーズ)は約10日前にキャッチボールをしていた際、左ひざの半月板を損傷。手術を受けることが決まり、本格的なトレーニングを再開できるまで5~7週間を要することになった。ロッキーズは日本時間2月16日からバッテリー組(投手と捕手)のキャンプがスタートするが、バードはスプリング・トレーニングを欠席する見込み。大幅に調整が遅れるため、3月末のレギュラーシーズン開幕に間に合う可能性は事実上消滅した。

バードはロッキーズと2年1900万ドルの契約を結んでおり、今季が契約最終年となる。昨季は右前腕の疲労や不調に悩まされ、50試合に登板して4勝2敗1セーブ、6ホールド、防御率4.56と不本意な成績に。与四球(49)が奪三振(47)を上回るなど、極めて不安定なピッチングに終始した。シーズン終了後、3度にわたってPRP注射による治療を受け、もともと2~3週間遅れで調整を開始する予定だったが、左ひざの手術によって調整がさらに遅れることになった。

バードは「自分の傾向として、復帰を急いでしまう。80%の状態でしか投げられないとしても、僕は球場にいる方法を見つけてしまうんだ」とコメント。「もちろん、故障したくはないけれど、今回の左ひざの手術によってスローペースの調整を強制される。右前腕を回復させるための時間を稼ぐこともできるし、最終的にはいいことだと思う」とポジティブに捉えているようだ。

2021~22年の2シーズンで合計54セーブを記録したバードが開幕絶望となり、ロッキーズは昨季自己最多の11セーブを挙げた右腕ジャスティン・ローレンスがクローザー争いの中心となる。右ひじの手術からの完全復活を目指す右腕タイラー・キンリー、昨季自己最多の70試合に登板した右腕ジェイク・バードらがローレンスとともに勝ちパターンの継投を担うことが予想されるが、信頼度に欠ける布陣となっている。

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