英五輪代表チームがTikTokとスポンサー契約―独メディア

独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、英国のオリンピック代表チームとパラリンピック委員会が中国発の短編動画プラットフォーム「TikTok」とスポンサー契約を結んだことについて取り上げる記事を掲載した。

独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは12日、英国のオリンピック代表チーム「チームGB」と英国パラリンピック委員会が同日、中国発の短編動画プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」とスポンサー契約を結んだことについて取り上げる記事を掲載した。

記事がロイター通信の報道として伝えたところによると、TikTok は多くのブランドが若い視聴者にリーチするための鍵とみなしている短編動画プラットフォームだ。チームGBは声明で、「TikTokをオフィシャルパートナーとすることで、選手が新たな視聴者とつながり、ファンベースを拡大できる」と述べた。

TikTokは、英国の五輪選手のためにパリ五輪関連コンテンツを制作し、選手はテレビ、広告看板、音声、有料SNSなどを通じた広告キャンペーンにも出演する予定だ。

この提携は、国際オリンピック委員会(IOC)が世界の主要スポーツ用品企業が加盟する世界スポーツ用品工業連盟(WFSGI)との「パイロットプロジェクト」として、今年の五輪期間中におけるオンライン広告管理規則の緩和を計画している中で行われた。

このプロジェクトについて詳細なガイダンスはまだ発表されていないが、その目的は、五輪の公式スポンサーではないものの五輪選手や代表チームのスポンサーであるスポーツ用品ブランドに対し、五輪期間中にSNS上で選手を通じて宣伝する初めての機会を与えることだ。

現行のIOC規則では、五輪の公式スポンサーを優先するため、選手やブランドがSNSに投稿できる内容は「パリ2024」などの用語の使用に至るまで厳しく制限されている。

中国に本拠を置くバイトダンスが運営するTikTokをめぐっては、英国政府が昨年3月、安全上の懸念を理由に公務用端末での使用を禁止した。TikTok側は、禁止措置について「根本的な誤解に基づいており、より広範な地政学によって引き起こされた」と述べた。(翻訳・編集/柳川)

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