小学生が選ぶ「こどもの本」総選挙…2位ざんねんないきもの事典、1位は?

第4回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」

こどもの本総選挙事務局は2024年2月10日、第4回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」ベスト10結果発表会を城西国際大学にて開催した。結果は第1位ヨシタケシンスケ「りんごかもしれない」、第2位「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」になったという。

第4回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」は、応募総数14万4,188票から選ばれた上位10冊の本を発表。投票者の中から選ばれた「こどもプレゼンター」10名が、投票した本と選んだ理由をコメントし、作者も感想を寄せた。また、アンバサダーを務めるお笑い芸人で作家の又吉直樹氏も出演し、受賞作品の感想などを述べ、作者との合同サイン会が実施された。

今回1位に選ばれたのは、ヨシタケシンスケ著「りんごかもしれない(ブロンズ新社)」。テーブルの上に置いてあるりんごについて、もしかしたら、これはりんごじゃないかもしれない、大きなサクランボのいちぶかもしれないし、心があるのかもしれないなど、「かんがえる」ことを果てしなく楽しめる絵本となっている。

2位は、今泉忠明監修「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典(高橋書店)」。生き物の「ざんねん」な面に光をあて、進化の結果、なぜかざんねんな感じになってしまった122種の生き物たちを紹介している。

3位は、鈴木のりたけ著「大ピンチずかん(小学館)」、4位はヨシタケシンスケ著「あるかしら書店(ポプラ社)」、5位は廣嶋玲子著「ふしぎ駄菓子屋 銭天堂(偕成社)」と続いた。

今回は、著者と関係者8名と又吉直樹氏が子供たちのもつ色紙にサインやイラストを描く「こどもの本総選挙スペシャルサイン会」が初めて開催された。参加者は憧れの作家と話をし、大好きな著者のサインを嬉しそうな表情で受け取っていたという。

今回の総選挙の結果は、全国2,000以上の書店と学校、公立図書館で公表するほか、結果をまとめたタブロイドを全国の書店で配布する予定。公式Webサイトでは、第4回の結果が掲載されている。

◆第4回「小学生がえらぶ!“こどもの本”総選挙」ベスト10
1位:「りんごかもしれない」作/ヨシタケシンスケ ブロンズ新社
2位:「おもしろい!進化のふしぎ ざんねんないきもの事典」監修/今泉忠明 絵/下間文恵、徳永明子、かわむらふゆみ 高橋書店
3位:「大ピンチずかん」作/鈴木のりたけ 小学館
4位:「あるかしら書店」著/ヨシタケシンスケ ポプラ社
5位:「ふしぎ駄菓屋 銭天堂」作/廣嶋玲子 絵/jyajya 偕成社
6位:「パンどろぼう」作/柴田ケイコ KADOKAWA
7位「四つ子ぐらし1 ひみつの姉妹生活、スタート!」作:ひのひまり 絵/佐倉おりこKADOKAWA
8位:「ドラゴン最強王図鑑」監修/健部伸明 イラスト/なんばきび、七海ルシア Gakken
9位:「ほねほねザウルス ティラノ・ベビーのぼうけん」原案・監修/カバヤ食品 作・絵/ぐるーぷ・アンモナイツ 岩崎書店
10位:「100かいだてのいえ」作/いわいとしお 偕成社

いろは

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