米連邦裁判所判事への脅迫、2021年以降2倍に増加 政治的分断で

Joseph Tanfani Peter Eisler Ned Parker

[ワシントン 13日 ロイター] - 米連邦裁判所判事に対する深刻な脅迫が過去3年間で2倍以上に増加したことがロイターが入手した連邦保安官局データで明らかになった。

デイビス連邦保安局長は最近、ロイターとのインタビューで、国内の激しい政治的対立に関連した脅迫が急増していると語った。

連邦裁判所裁判官に対する深刻な脅迫(連邦保安局による捜査につながるもの)は、2023会計年度(23年9月末終了)には457件と、21年度の224件から大幅に増加した。連邦裁判所検察官に対する深刻な脅迫も21年度の68件から23年度には155件と、2倍以上に増加した。

トランプ前大統領とその支持者らが大統領選の敗北を覆すために起こした訴訟など、20年の大統領選以降、連邦裁判所は一連の非常に政治的な案件を審理しており、それ以降連邦裁判所判事に対する脅迫も急増している。

デイビス氏はソーシャルメディア上の党派分裂や暴言に煽られた脅迫の増加に対する懸念が高まっていると述べた。

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