【東京支社】ボクシングで東洋太平洋スーパーライト級王座などに就いた北上市出身の小原佳太(37)=三迫、黒沢尻工高―東洋大=の引退式は13日、東京・後楽園ホールで行われた。ファンの大歓声に包まれ、「ボクシング人生、幸せだった」と万感の表情で語った。
会場には「感動をありがとう」の横断幕が掲げられた。小原は「多くの応援のおかげで、しっかりボクシングをやってこられた。ボクシング人生で成長と出会いに恵まれた」と感謝。リング上で長女俊佳ちゃん(3)を抱き、まっすぐ前を見て10カウントゴングを聞いた。
「岩手で生まれ、ここまで強くなったという自負がある。世界(タイトル)は取れなかったが、これから成長して社会人として、人として古里に錦を飾りたい」と語った。今後は都内でのジム運営を計画。経験や知識、楽しさを多くの人に広める考えだ。