市長のセクハラ疑惑で「市民や職員に不安や不満、疑問」 市議会に百条委と第三者委の設置求める 南城市民有志ら陳情書

陳情書を議会事務局に提出する「ハートのまち南城 人権ファーストの会」のメンバー(左)=13日、南城市議会

 沖縄県南城市の古謝景春市長のセクハラ疑惑で市内外の市民有志は13日までに、「ハートのまち南城 人権ファーストの会」を結成した。同日、百条委員会と第三者委員会の設置を求める陳情書2件を市議会に提出した。

 陳情書では「ハラスメント被害の申告はない」とした市の議会答弁は、市議7人が市職員を対象に実施したアンケート結果と矛盾していると指摘。市長のセクハラ疑惑で市民や職員に不安や不満、疑問が生じているとして百条委と第三者委の設置を要求している。

 市議会は昨年の12月定例会で百条委の設置を賛成少数で否決した。同会の女性(72)は「百条委設置の反対意見で『議員は専門家ではない』との理由が出たことに憤っている。議会としての機能を果たすよう市民から求める」と訴えた。

 13日現在、同会には約30人が参加。セクハラ被害で市長と市を那覇地裁に訴えた原告女性を支援したいと、訴訟費用のカンパが集まっているという。同会は今後、クラウドファンディングを立ち上げる方針。(南部報道部・榮門琴音)

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