世界EV販売、1月は前年比69%増=調査会社

Nick Carey

[ロンドン 14日 ロイター] - 調査会社ロー・モーションが14日発表したデータによると、1月の世界の完全電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)の販売台数は前年同月の66万台から69%増の110万台だった。ただ、ドイツとフランスでの政府補助金の削減や支給要件の強化、中国での季節的な販売減少が響いて前月比では26%減った。

ロー・モーションのデータ責任者、チャールズ・レスター氏はロイターに対し、ドイツが補助金を廃止し、フランスは補助金支給の要件を厳しくしたため、1月の両国のEV販売台数は昨年12月比で約50%減少したと説明した。

しかし同氏は、欧州連合(EU)で2025年に施行される新たな二酸化炭素(CO2)排出規制を考えると、自動車メーカーは今年中にBEVとPHEVの品揃えを強化することになる点から、この新たな規制がEV販売に拍車をかけると語った。

地域別の前年比は、米国・カナダ市場の1月のEV販売が41%増、中国はほぼ倍増した。EU、欧州自由貿易連合(EFTA)と英国は29%増えた。

前月比では、中国は26%、欧州は32%、米国・カナダは14%それぞれ減少した。

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