「何も学んでいない」「臆病者」…グリーンとヌルキッチがコートの外でトラッシュトーク

ゴールデンステイト・ウォリアーズのドレイモンド・グリーンと、フェニックス・サンズのユスフ・ヌルキッチがコートの外でいがみあっている模様。

グリーンは昨年11月15日(現地時間14日、日付は以下同)、ミネソタ・ティンバーウルブズ戦でルディー・ゴベアに対しヘッドロックをしたとして5試合の出場停止を科され、さらに翌月13日のサンズ戦でヌルキッチに対してラリアットを炸裂させたことで、リーグから無期限出場停止処分を受けていた。その後グリーンはカウンセリングやリーグ関係者との面談などを経て、1月16日のメンフィス・グリズリーズ戦で復帰を果たしているが、グリーンが戦線離脱していた間にウォリアーズは苦戦を強いられ、一時は勝率5割を下回りプレーオフ圏外の順位をさまよっていた。

試合に熱くなり暴力という一線を越えたグリーンは、復帰後もチームの弱点として挑発の的となっており、その挑発は”被害者”であるヌルキッチさえも行っている。ラリアットを受けた12月の試合直後こそ「彼に悪い感情も憎しみもない」とリスペクトを示し早期復帰を願っていたヌルキッチだが、2月11日に行われたウォリアーズ戦ではグリーンの上からシュートを決めると、フロアを手のひらで叩くジェスチャーで「小さすぎて相手にならない」とグリーンを挑発。ヌルキッチの挑発に対しグリーンは見るからに熱くなったものの乱闘や暴力行為には至らず、試合はステフィン・カリーの劇的決勝弾でウォリアーズが勝利。試合後、ヌルキッチは過去のグリーンへの発言を撤回するとした上で「彼は結局何も学んでいない。また誰かを殴るのも時間の問題だ」とコメントした。

ヌルキッチのコメントを受け、グリーンは自身のポッドキャスト番組で以下のように語り、トラッシュトークをコート外に発展させた。

「ヌルキッチは、なんであのような発言をしたんだろう?僕が彼を圧倒したからかな?僕やステフよりも体が大きな彼が全然うまくプレーできずに、恥ずかしい思いをしたからかな?“小さすぎる”というジェスチャーは試合にも失礼だし、その試合に負けた上で僕の性格に文句を言うなんて、臆病者がすることだよ」

このポッドキャストが公開されると、ヌルキッチはX(旧Twitter)で「良い子はポッドキャストに長居しない方が良い。セラピーに遅れるぞ」と再び挑発。グリーンはその投稿を引用し「試合に勝てなかった300パウンドの軟弱男について詳しく語っています!」と自身のポッドキャストのリンクに誘導するポストを投稿した。

リスペクトを示していたにも関わらず、復帰後はコートを離れSNSでトラッシュトークを展開するグリーンとヌルキッチ。NBAの歴史から見ても奇妙なライバル関係が構築されそうだが、暴力行為や出場停止といった悲劇が再発しないことを祈るばかりだ。

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