インド農家の大規模デモ、治安部隊と衝突 農作物価格巡り抗議

[ニューデリー 14日 ロイター] - インドの首都ニューデリーを目指してデモ行進を行っている農民らは14日、ニューデリーの北約200キロの地点で治安部隊と衝突した。テレビ映像によると、警察がドローン(無人機)から催涙弾を投下するなどしてデモ隊に対応した。

農作物最低価格を巡る農民労働組合と政府の交渉が決裂したことを受け、数百人の農民は13日朝、デリーに向けデモ行進を開始した。ただ、この日、パンジャブ州とハリヤナ州の州境付近で治安部隊に行く手を阻まれた。

農民を代表する団体の幹部はANI通信に「首相が前面に出て農民と対話することを望んでいる」と語った。農民は政府が2021年に確約した農作物の買取価格引き上げを守っていないと抗議している。

ANI通信によると、首都に隣接する他の地域でもバリケードなどが設置され、厳重な警備態勢が敷かれている。

インドでは数カ月後に総選挙が予定されており、モディ首相は3期目を目指している。

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