「個人的には松ちゃんが好き」GLAY・HISASHIが語ったダウンタウンの“功績”「ミュージシャンを神格化から解いた」

(写真・時事通信)

「週刊文春」に性加害疑惑を報じられて以降、話題が続いている松本人志の問題。

そんななか、「僕は1990年代以降、非常にお世話になった」「個人的には好きな松ちゃん」と、松本への思いを語ったのが、ロックバンド「GLAY」のギター・HISASHIだ。

HISASHIは1月27日、自身のYouTubeチャンネル「HISASHI TV」のライブ配信のなかで、松本人志について取り上げ、「時代が音を立ててきしんでいるんですよ、いま。昭和の当たり前が当たり前じゃない」と指摘。旧ジャニーズ問題や、MeToo運動、裏金騒動などを例にあげ、時代が変化しているとして、「こっからは僕の個人的な話です。こっからは炎上してもいいです」と前置きすると、ダウンタウンについて言及した。

「ダウンタウンのすごいところっていうのは、ミュージシャンを神格化から解いたんですよ。っていうのが、『HEY! HEY! HEY!』です」と、ダウンタウンがMCを務め、1994年から2012年まで放送された音楽番組『HEY! HEY! HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)をあげた。

その理由として、『HEY! HEY! HEY!』以前は、『ザ・ベストテン』(TBS系)や『ザ・トップテン』(日本テレビ系)といった生放送の歌番組に、さまざまな事情でトップミュージシャンが来ないことがよくあったため、ミュージシャンという存在が神格化されていたと説明。「それを、ダウンタウンはカジュアル化したんですよ。意外とミュージシャンって天然なんじゃねえかってことを、世間に提示したのがダウンタウンです。ゼロから1にしたんです」と熱く語った。

「それによって、僕らミュージシャンも出やすくなったりとか、すごくポピュラリティを得られるような存在になったというところでいうと、ダウンタウンの存在はすごいんです」と、アーティスト側からの視点でダウンタウンの功績を分析。とんねるずやダウンタウンを、ひとつの時代を変えるパイオニアだったと語ると、「時代の変化っていうのはとめられないと思うけど、ダウンタウンはすごい、いまだにやっぱり好きだな」と、しみじみと口にした。

このHISASHIの意見に対して、ネット上では、

《これはめっちゃわかる。あの松山千春さんですら、テレビには出ないとおっしゃっていたのに、HEYHEYHEYには出てた。人脈というところではダウンタウンは強い》

《確かにミュージシャン=カッコイイ=神みたいな感じしかしてなかったのに、ダウンタウンやとんねるずのイジりやツッコミで、なんだ我々と変わらない面も持ち合わせているのかと身近になった所もある》

《それこそGLAYの20万人ライブなどはライブのチケット販売が始まると電話回線がパンクするなど社会現象にもなったけどそういったミュージシャンをいい意味で世間に引きずり下ろしたのが今のダウンタウンだったという すごく納得した》

など、賛同の声が多数寄せられた。

配信のなかで「私がとやかく言うことではないんですけど、ことの顛末とか見ていくしかないなとは思うんだけど」としつつも、自身の思いを素直に語ったHISASHI。ダウンタウンの功績が大きいだけに、松本の報道も衝撃をもって受け止められているということか。

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