「重量約50キロ」「冷蔵庫で12時間」明治の公式サイトに掲載された“超巨大アポロ”のレシピがパワーワードしかない。なぜ作ろうと思ったのか聞いてみると…

明治の公式サイトに掲載された「超巨大アポロ」の手作りレシピ が、バレンタインデーを前に話題になっています。

きっかけとなったのはあるX(旧Twitter)ユーザーの投稿。「ばかたれwwwwww」というツッコミとともに公式のレシピを紹介したところ 、6.9万件の「いいね」が集まるなど大きな注目を集めました。

一体なぜ作ろうと思ったのか……? 気になったので明治に問い合わせてみました。

「超巨大アポロ」のレシピ(明治公式サイトより) / Via choco-recipe.jp

「ストロベリーチョコレート約870枚」「完成時の重量が約50kg」ツッコミどころ満載

2月5日より明治が公式サイトで「超巨大アポロ」のレシピを掲載。作る上でのポイントは、ツッコミどころが満載です。

「ミルクチョコレート約400枚、リッチストロベリーチョコレート約870枚で作る」

「直径約45cm、高さ約50cmでインパクト大!」

「完成時の重量が約50kgになるので持ち運びに気を付けてください」

合計で1200枚を超える板チョコを使ったレシピなんて、誰が作れるんだ……。

まさに“公式が病気”な明治の「超巨大アポロ」の作り方には、「完全に工作でくそわろた」「チョコ溶かすだけで一日終わるわww」「公式が出してるんかい」などたくさんのツッコミが寄せられました。

通常の「アポロ」(2022年撮影、時事通信)

気になる(?)作り方は……

「超巨大アポロ」を作るための道具を確認してみると、「やすり」「ビニールシート」「皮むきピーラー」「チーズ削り器」など、スイーツを作るとは思えないものが多数載っています。

さらには「巨大な型」も必要なようです。約45cmの直径で、高さが約50cmの型をまず作る必要があるってこと……?

明治ミルクチョコレート(明治提供写真)

作り方は大きく分けて3ステップ。

①ミルクチョコレートで下部の円柱を作る。

ビニールシートで円柱の土台型を成形するスキルが問われます。

②リッチストロベリーで上部の円錐を作る。

40kgものリッチストロベリーチョコレートをテンパリングします。

(編注:温度を調節することで口溶けのよいチョコレートを作る工程をテンパリングと呼びます)

③上部と下部を接着し成形する。

接着した後は、ヒートガンなどで温めて彫ったり、やすりで削ってツヤ出しをしたりします。

レシピには、上級者向けの「★★★★」の表記がされています。そりゃそうなるわ……。

カオスすぎる手作りレシピを紹介するに至った経緯が気になったので、BuzzFeedは明治に話を聞きました。

「手づくりの楽しさを思い出してほしい」

超巨大アポロ(明治提供写真)

――こちらのレシピをなぜ作ろうと思ったのか教えてください。

パティシエさんにご協力をいただいて作成しました。

アフターコロナ以降(新型コロナウィルス感染症が第5類へ移行後)、初めてのバレンタインである今年は、これまで手づくり自粛、バレンタインパーティーも自粛、と我慢を強いられてきたお客様に、バレンタインというハレの日に手づくりの楽しさを思い出してほしい、思い切っきりはしゃぐことができるバレンタインパーティーを楽しんでほしい、という思いからこのレシピを作成しました。

主にZ世代の間で、「デカ映え」やデカ盛りを楽しむコストコパーティーなども流行っておりますので、そういった需要にもぴったりだと考えています。

味は、リッチストロベリーチョコレートの芳醇ないちごの香りと明治ミルクチョコレートの濃厚なおいしさが楽しめます。

作るのは大変ですが、仲良しの友達や家族とバレンタインパーティーのシーンでワイワイ楽しんでつくっていただきたいです!

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明治の公式サイトには「みんなでワイワイ作ろう! 巨大アポロ 」という初心者向け「★」のレシピも掲載されています。

「巨大アポロ」を作ってみたい方は、こちらも併せてチェックしてみると良いかもしれません。

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