犬が運動不足になっているサイン4選 対処法は?室内でも解消できる遊び方も

犬が運動不足になっているサイン

雨や雪の日が続くとなかなかお散歩に行けないこともありますよね。そんな日が続けば、実は犬が運動不足になっているかもしれません。

しかし、犬が運動不足になっているサインに気付けなければ対処してあげることもできません。

そこで今回は、犬が運動不足になっているサインについて、室内でも解消できる遊び方などの対処法も合わせて解説します。

1.おもちゃで乱暴に遊ぶ

犬が運動不足になっているとき、おもちゃで乱暴に遊ぶことがあります。

布製のやわらかいおもちゃを口にくわえてブンブンと振り回したり、そのまま口からおもちゃを放して振り飛ばすということをすることがあります。

犬はよくおもちゃを振り回して遊ぶことがありますが、それが運動不足になっているときのサインとして行う場合は、とにかく乱暴に振り回すのです。

結果として振り飛ばしたおもちゃが飼い主の顔面に直撃したり、テーブルの上のマグカップに当たって飲み物をこぼしたり、叱られる原因を作ってしまうこともあります。

おもちゃで乱暴に遊ぶのは、運動不足によるストレスを発散したいためです。叱ってしまうようなことが起こる前に、運動不足を解消させてあげましょう。

おもちゃで遊びたがっているのであれば、5分でも10分でも良いので、飼い主が一緒に遊んであげることで、ストレスを発散しやすくなると思います。ロープおもちゃの引っ張りっこ、ボールを追いかけるなど、全身運動になるような室内での遊びがおすすめです。

2.家の中をウロウロと歩き回って探索する

犬が運動不足になっているとき、家の中をウロウロと歩き回って探索することがあります。

外をお散歩するときと同じように、ニオイを嗅いで回りたい、情報を集めたい、探索したい、刺激を受けたいなどの気持ちによる行動だと思います。

運動不足に加えて、退屈しているというサインです。楽しいことや嬉しいことを探して、家の中をウロウロと歩き回るのです。

ちょっとした運動にもなって良いかも…と思われるのであれば、宝探しゲームをしてみてはいかがでしょうか。家のあちこちにおやつを隠し、探し出す遊びです。おやつのニオイを感知した犬がちょっと小走りになり、運動の強度も上がると思います。

立ち入ってほしくない部屋や危険な場所への対策を万全にして遊びましょう。

3.体重の大幅な増減

犬が運動不足になっているとき、体重の大幅な増減が見られることがあります。

運動不足でも食事量が変らない犬の場合、体重が増えることがあります。運動不足になるとごはんを食べ残すなど食事量が減る犬の場合、体重が減ることがあります。

急に増えたな、急に減ったなというときは、運動不足の解消や食事量のコントロールによって、少しずつ適正体重まで戻さなければなりません。

体重が大幅に増えてしまった場合、体への負担も加わり、関節など痛めやすくなります。過度な運動や強度の高い運動は控え、室内でも運動不足の解消ができる、軽い運動から初めてみましょう。

室内アジリティー初心者におすすめなのが、障害物を越える競技です。複数のサランラップの芯を地面に等間隔に置き、犬がテンポよく越えて歩きます。

また、少し段差を高くしても大丈夫なときは、ペットボトルも活用できます。愛犬がつまずいてケガをしてしまわない程度の高さのものを障害物にしてみてくださいね。

4.手足の先やしっぽの先をカミカミする

犬が運動不足になっているとき、手足の先やしっぽの先をカミカミすることがあります。

運動不足が続いたとき、強いストレスを感じ、我慢し続けてしまったことで、精神的に不安定になっているのではないかと考えられます。

自分の感情や行動を上手くコントロールすることができなくなり、手足の先やしっぽを噛みちぎってしまう犬もいます。執拗に手足の先やしっぽの先をカミカミしているとき、皮膚が真っ赤になっているときは、注意深く見守り、皮膚の状態によってはすぐに動物病院へ行きましょう。

運動不足に加え、飼い主に構ってもらえる時間も少なかったのではないでしょうか。どんな遊びでもよいです。運動不足を解消させようと、無理に体を動かさなくても大丈夫です。

芸をしておやつをもらう、という遊びを繰り返すだけでもよいです。愛犬とのスキンシップやコミュニケーションをすることを重視した、室内での遊びを行ってみてください。

まとめ

犬が運動不足になっているサインを4つ解説しました。

  • おもちゃで乱暴に遊ぶ
  • 家の中をウロウロと歩き回って探索する
  • 体重の大幅な増減
  • 手足の先やしっぽの先をカミカミする

運動は、犬の健康的な体を作るためのものでもあり、健康的な心を維持するためのものでもあります。

運動不足のサインが見られたときは、窓辺で日光浴をしたり、風に当たったりするだけでもストレスの発散になると思います。

外にお散歩に行けない日がまだまだ続きそうだな…というときは、室内で遊んだり、簡単なアジリティーで体を動かしたりなど、運動不足の解消をさせてあげてくださいね。

(獣医師監修:寺脇寛子)

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