民間主導のISS滞在ミッション「Ax-3」に参加した4名が地球に無事帰還

日本時間2024年2月9日、アメリカの民間宇宙企業アクシオム・スペースによる国際宇宙ステーション(ISS)滞在ミッション「Ax-3」のクルーを乗せたスペースXの有人宇宙船「クルードラゴン」が無事帰還しました。【最終更新:2024年2月14日11時台】

Ax-3はアクシオム・スペースによるISS滞在ミッションで、クルーはすべて民間人で構成されています。参加したのはマイケル・ロペス=アレグリア(Michael López-Alegría)宇宙飛行士、ウォルター・ヴィラデイ(Walter Villadei)宇宙飛行士、アルパー・ゲゼラフチ(Alper Gezeravci)宇宙飛行士、マーカス・ヴァント(Marcus Wandt)宇宙飛行士の4名です。

4名が搭乗したクルードラゴン宇宙船を搭載した「ファルコン9」ロケットは米国フロリダ州のケネディ宇宙センター39A射点から2024年1月19日6時49分(日本時間・以下同様)に打ち上げられ、翌1月20日の19時42分にISSへドッキングすることに成功。ロペス=アレグリア飛行士らは宇宙航空研究開発機構(JAXA)の古川聡宇宙飛行士を含むISS第70次長期滞在クルーの7名と合流し、ISS滞在中に30以上の実験や50以上のアウトリーチ活動を行いました。

帰路につく4名が搭乗したクルードラゴン宇宙船は2024年2月7日23時20分にISSから分離し、2日後の2024年2月9日22時30分にフロリダ半島沖合の大西洋上へ着水することに成功しました。アクシオム・スペースによればAx-3ミッションのISS滞在日数は18日間で、ゲゼラフチ飛行士はトルコ初の宇宙飛行士、ヴァント飛行士は商業宇宙ミッションで飛行した初のESAの宇宙飛行士になりました。

なお、アクシオム・スペースは4回目の有人ミッション「Ax-4」を2024年10月以降に実施する予定だということです。

【▲ 引き上げられたクルードラゴン宇宙船の船内で手を振るAx-3ミッションのクルー。X(旧Twitter)に投稿されたスペースXのポストを引用(Credit: SpaceX)】

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文/sorae編集部

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