【水道代】トイレのレバー「大」と「小」は、どのくらい水道代が違うの?使い分けの基準はある?

トイレのレバー「大」「小」どのように使い分ける?

トイレの水を流すときに、大便時には「大」のレバー、小便時には「小」のレバーというように使い分けている方もいらっしゃるでしょう。

実はトイレのレバーには、トイレットペーパーの使用量で「大」「小」を使い分けるという目安があります。

株式会社LIXILによると、双方の使い分けの基準は、以下の通りです。ここでは、トイレのレバー大を「大洗浄」、小を「小洗浄」としています。

__●小洗浄は使用せず、大洗浄を使う
●一度に流すトイレットペーパーの量は約5メートル__

__●トイレットペーパーの使用量が約2メートル以下の場合は小洗浄
●トイレットペーパーの使用量が約2メートルを超える場合は大洗浄__

大便時には「大」のレバー、小便時には、トイレットペーパーの使用量が2メートルを超えているかどうかを基準にするとよいことが分かりました。ただし、使用しているトイレットペーパーによっては、上記の使い分けをしてもトイレが詰まる可能性があるため、注意しましょう。

「大」「小」レバーのそれぞれにかかる水道代

レバーの使い分けが分かったところで、次は「大」「小」レバーの1回ごとの水道代を比較します。

TOTO株式会社によると、各レバー1回分の使用水量は以下の通りです。

__●大洗浄:4\.8リットル
●小洗浄:3.6リットル__

ただし製品によっても、使用する水量は多少異なりますので、あくまでも目安としてください。

東京都水道局では、1リットル当たり0.24円の水道代がかかるとされています。それぞれのレバーにかかる1回分の水道代を計算すると、以下の結果となります。

__●大洗浄:約1\.2円
●小洗浄:約0.9円__

1回分の水道代では大きな差は感じませんが、一日に何度も水を流すと、その差は広がるでしょう。

一日に大便を1回、小便を7回したと仮定して、家族4人分の水道代を計算してみます。レバーの大小を使い分けた場合、1人当たり約7.5円/日の水道代がかかり、家族4人で約30円です。

一方で、毎回「大」のレバーで流した場合は、1人当たり約9.6円/日、家族4人で約38.4円の水道代がかかります。その差は約8.4円で、毎回レバーを使い分けることで、1ヶ月に約252円の節約につながります。

トイレのレバーを正しく使い分けると月に約250円の節約につながる

今回の結果より、トイレのレバーを正しく使い分けることで、家族4人であれば、月に約250円の節約につながることが分かりました。

使い分けの基準を知らずに毎回「大」を使用している方は、今日から小便時は「小」を使いましょう。ただし、流すトイレットペーパーが2メートルを超える場合には、「大」を使用する必要がありますので注意が必要です。

出典

株式会社LIXIL Q&A(よくあるお問い合わせ) トイレ 大便時または小用時に、節水のため「小洗浄」で流してもよいですか?
TOTO株式会社 Q&A Q便器洗浄で【小】洗浄よりも【eco小】洗浄の方が、洗浄レバーを引いている時間が長く感じます。壊れているのでしょうか。本当に【eco小】の方が、洗浄水量が少ないのでしょうか?
東京都水道局 よくある質問 節水について

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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