マンチェスター・シティのスペイン代表MFロドリが現役引退後のプランと、同クラブ移籍後の自身の変化について語った。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。
ロドリはプロとしてのキャリアを歩み始めたころに「フィジカルが弱すぎる」という理由で放出された。そして2019年にマンチェスター・シティに移籍してからは、フィジカルの強さが求められるプレミアリーグに適応するために、体重を10キロ増やしたという。
また、ロドリはすでに将来を見すえており、自身は監督よりもスポーツディレクターの方が向いていると考えているという。プロサッカー選手としてプレーするかたわら、経営学と経営管理学の学位を取得した。ロドリはこう語った。
「将来や引退後に何をするかということだけでなく、知識を持つことや、典型的なサッカー選手とは違うことをすることも大事なんだ。サッカーはときに厳しく、ストレスもたまる。24時間サッカーのことを考えているようでは健康的とは言えない」
ロドリが選手として憧れるのはジネディーヌ・ジダン氏であり、多くを学んだのは、インテル・マイアミに所属するMFセルヒオ・ブスケツと、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督だ。
「選手として常にサッカーを理解しようと努めてる。試合を見ていても、ボールにはあまり注意を払わず、周りで起こっていることに注意を払う。ミッドフィルダーにとってカギとなるのはそこだと思う」
「ゴールを決めるのが好きだったけど、リーダーとしてチームを動かし、みんなをまとめることがどんなに美しいことか気づいたんだ。中盤でプレーしてるとき、僕はどこにでもいて、すべてのプレーの一部なんだ」
最初はフィジカルが課題だったロドリは、今では身長は191センチとなり、体重も90キロ台まで増えた。ロドリは自身の変化についてこう語った。
「僕は成長が遅かったんだ。でも、どれだけ大きくなるつもりだったかは、両親を見てもらえばわかるよ。僕の父は190cmで、母もとても背が高い。僕は18歳のときに成長し始めたんだ。悪い時期、気分が落ち込む時期がキャリアの中で最も重要だろう。僕の場合はその時期にメンタルも成長した」
「ビジャレアルにいた頃は80キロ台だったのが、今は90キロ台になった。僕はジムがあまり好きじゃないから、ここで飲んでいるシェイクやいろいろなもののおかげだと思う」
またロドリは、マンチェスター・シティがシーズンの残りをどう戦うかを語った。
「重要なのはこれからだ。みんな選手として成長していって、これからシーズン終了まで、僕たちのベストを見せられるはずだ。過去にも経験したことだ。ただやるだけ。『さあ、みんな!』って言うんだ。話す必要もないし、ミーティングをする必要もない。みんなわかっている。それがここで学んだことの一部だ」
「正直、最後までどうなるか分からない。でもみんなのフットボールへの理解の仕方は、プレミアリーグ、そしてマンチェスターという場所は特別だと思う。プレミアリーグはとても厳しい。競争は激しく、常にベストを求められる。観客はいつも満員で、自分たちのチームを愛し、勝利を望んでいる。これは特別なものだ」