森山未來、永山瑛太ら出演、GEZANのマヒトゥ・ザ・ピーポー初監督作『i ai』、本ポスター完成 監督登壇イベントも決定

映画『i ai』本ポスタービジュアル(C)STUDIO BLUE

新星・富田健太郎が主演する映画『i ai(アイアイ)』より、キーカラーとなる“赤”が象徴的な本ポスタービジュアルと、かけがえのない日常を切り取った追加場面写真が解禁。また公開に先立ち、2月20日に東京都内でマヒトゥ・ザ・ピーポー監督登壇の先行上映イベントが開催されることが決まった。

オルタナティブロックバンド・GEZANのフロントマンであるマヒトゥ・ザ・ピーポーが初監督を務め、第35回東京国際映画祭<アジアの未来部門>にも正式出品された本作。マヒト監督の実体験をもとに、主人公のバンドマン・コウと、コウが憧れるヒー兄、そして仲間たちが音楽と共に過ごした日々、出会いと別れ、彼らの切実な時間がつづられていく。

主人公コウ役には、応募数3500人の大規模オーディションから抜てきされた新星・富田健太郎。そして主人公の人生に影響を与え、カリスマ的な存在感を放つヒー兄役には森山未來。さらに、コウとヒー兄を取り巻く個性豊かな登場人物たちに、さとうほなみ堀家一希、永山瑛太、小泉今日子吹越満ら実力派が顔をそろえた。

マヒト監督の紡ぐ“詩”と、キーカラーでもある“赤”が象徴的に使われる、寺山修司をほうふつさせる独特の映像美が融合した本作。この純文学的な味わいの作品を撮影カメラマンとして支えたのは、木村伊兵衛写真賞受賞の写真家・佐内正史。そして、美術に佐々木尚、衣装に宮本まさ江、劇中画に新井英樹など、監督の思いに共鳴したカルチャー界の重鎮たちが集結。また、ヒー兄がフロントマンを務める劇中バンドのライブシーンで、実際の演奏を担うのは、監督をはじめとするGEZANのメンバーたち。ライブハウスの混沌と狂乱が臨場感たっぷりに描かれる。

本ポスタービジュアルは、火に包まれる人影を捉えた一枚画のみの意味深なティザービジュアルから一転、マヒト監督のキーカラーでもある“赤”を基調とした、全体に赤い花びらが舞うアーティスティックかつエモーショナルさ漂うビジュアルに。天に手のひらを差し出し祈りをささげるようなヒー兄と、水中であおむけになって浮かぶコウの姿を捉えた2枚の写真の間には、炎立ち上がる焼け跡も。2人の別れを予感させるデザインとなっている。

全12点の追加場面写真には、コウがヒー兄や仲間たちと過ごした青春の日々、コウとヒー兄をとりまく人々の日常が切り取られている。ところどころ“赤”と“青”が象徴的に使われており、マヒト監督の色彩へのこだわりがうかがえる。

また、本作に撮影監督として参加した写真家の佐内正史、マヒト監督からのコメントが到着。佐内は「私の一番が撮れている」「こんなの初めて見た、忘れられない」と本作を絶賛。一方マヒト監督は「映画の魔法に当てられ、佐内さんと滑空した街がフィルムに焼き付いてる」と振り返り、今回解禁となったポスタービジュアルについては「ポスターを見るたびに海と空の匂いを思い出すんだろうな」と語っている。

さらに、2月20日20時より東京・渋谷シネクイント スクリーン2で先行上映イベントを開催。マヒト監督が登壇し、アフタートークが行われる。チケットは、2月15日より販売開始。

映画『i ai』は、3月8日より全国順次公開。

佐内正史、マヒトゥ・ザ・ピーポー監督のコメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■佐内正史(写真家/本作撮影)

信号が赤になっただけで、赤だと車止まる、青で車は進む、黄色ーっ、それだけで、ぶち上がる私、ロケ地に向かう車の中、撮影帰りの車の中、橋を渡る、夜景、宙を見ていた、私は映画を撮っている、全カット冷めてない、酔ってもいない、私の一番が撮れている、目に見えない、iai、マヒト、映画、にピントが合っている、凄いな、なんでこうなったんだろう、こんなの初めて見た、忘れられない、アイアイアイなんだ。

マヒトゥ・ザ・ピーポー(本作監督・脚本・音楽)

今朝目覚めたら窓からの光が春だった。長袖もそのうち終わりかな?久しぶりにクローゼットをあけたらi aiの撮影の時に着てた半袖のシャツが目につく。手に取ると海の匂いがした気がして胸が締め付けられた。

映画の魔法に当てられ、佐内さんと滑空した街がフィルムに焼き付いてる。

ポスターを見るたびに海と空の匂いを思い出すんだろうな。わたしの体に閉じ込めてた記憶が喜んでる。自由な世界に羽ばたくことを。

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