早急に聞き取り調査し報告 笠岡市長叱責問題 第三者委が方針

小林市長の職員に対する発言を調査する第三者委の初会合

 笠岡市の小林嘉文市長が業務上とみられるやりとりで職員を叱責(しっせき)した問題で、市は14日、ハラスメントに当たるかどうかを弁護士が調査する第三者委員会の初会合を市役所で開いた。早急に関係者への聞き取りなどを進め、報告書をまとめる方針を確認した。

 委員は岡山弁護士会所属の3人。松浦良彦副市長から委嘱状を受け取った後、非公開で協議を行った。出席者によると当事者らへの聞き取りを通じ、市長が叱責した経緯などを明らかにするという。

 清野幸代委員長は会合終了後に「具体的な日程は決まっていないが、できるだけ迅速に調査を進めたい」と述べた。

 市議会は昨年12月、市長が職員に「ばかみたいなことを言うな、お前」などと発言する音声データを公表。同月、第三者委の設置を市に義務付けるハラスメント防止条例を制定し、調査を要請していた。

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