「サプライズの一手」鎌田大地、1か月ぶりの“12分出場”で評価上昇か。 CL大一番で先発の可能性を現地報道「バイエルンを知っている」

1か月ぶりの出場で輝きも見せたことは、欧州最高峰の大舞台でのチャンスにつながるか。

ラツィオの鎌田大地は2月10日、セリエA第24節カリアリ戦で78分から途中出場した。スタメンに名を連ねたものの、ハーフタイムで交代を命じられた1月7日のウディネーゼ戦以来、公式戦で6試合ぶりの出場だ。

ゴールやアシストを記録することはできなかった。だが、ペナルティエリア内からポストを叩くシュートを放つなど、インパクトを残している。多くの地元メディアが及第点の採点だったことが、短い時間で上々のパフォーマンスだったことを物語っていると言えるだろう。

鎌田は約1か月にわたって出場機会がまったくなかった。ポジションを争うルイス・アルベルトが不調を指摘されていただけに、「本当にまったく役立たないのだろうか」と、マウリツィオ・サッリ監督が起用しないことを疑問視する声もあった。

【動画】6試合ぶり出場の鎌田大地がチャンス創出!
それだけに、カリアリ戦でのプレーは、鎌田の評価をさらに高めるきっかけとなるかもしれない。チームは14日、チャンピオンズリーグ(CL)のラウンド16第1レグで強敵バイエルンと対戦する。鎌田はベンチスタートと予想されるが、ラツィオ専門サイト『cittaceleste』は、「(インサイドハーフは)マテオ・ゲンドゥジと、ルイス・アルベルトかカマダのどちらかだ」と報じた。

「日本人選手はカリアリ戦でうまく途中出場した。バイエルンを知っており、国際舞台での経験がある。サッリによるサプライズの一手となるかもしれない。指揮官はグループステージのフェイエノールト戦のような難しい試合で彼を起用しなかったことを悔いていた。激しい争いだが、現時点ではルイス・アルベルトがやや有利だ」

出場時間が20分にも満たなかった1試合で序列を変えることはできない。だが、貢献できるところは垣間見えたはずだ。サッリの起用法が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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