東日本大震災の経験を能登半島の被災地に 宮城・石巻市の市民団体が支援の在り方を話し合う

能登半島地震の被災地支援に東日本大震災の経験を生かそうと、現地で活動を続ける宮城県石巻市周辺の市民団体が今後の支援の在り方について話し合いました。

能登半島地震の被災地支援について話し合ったのは石巻市周辺で活動する市民団体でつくる、いしのまき会議のメンバーら20人余りです。現地で活動中の人もいるためオンラインで結んで行いました。

救援物資の仕分けや炊き出しなど活動を続ける参加者たちは、現地の課題や東日本大震災と似ている点、違う点などを話し合いました。

参加者「能登半島は牡鹿半島とすごく環境が近い。ちょっと都市部から離れていて、自然が海も含めて豊かな地域で、高齢化と人口減少が進んでいる地域で甚大な災害が起こってしまった」

参加者からは「復興の過程でコミュニティ再編の度に住民の支え合う力が弱くなっていった。同じ轍を踏まないよう能登の人に伝えていきたい」と意見が出されました。

現地からの参加者は「復興拠点の金沢市からの距離が支援を難しくしている」と指摘しました。

石巻市の会場からは被災という同じ経験を経て現地の人と仲間になれれば、という声も聞かれました。

参加者「対等の立場で一緒の仲間、地域づくりの仲間防災の伝承の仲間になれないかな」

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