「冗談で言っていたら全部勝てたんです」三平和司が明かす”蔚山現代戦に向けてのゲン担ぎ”【甲府】

ヴァンフォーレ甲府にとって、2024年シーズンの公式戦初戦がACLの決勝トーナメント1回戦、蔚山現代(韓国)とのアウェーゲーム(2月15日)だ。3チームと計6試合戦ったグループリーグと異なり、いわば一騎打ちの構図になる。その蔚山現代戦に臨むうえで特別な難しさ、気持ち的な変化はあるのか。キーマンの三平和司は次のように話してくれた。

「コンディションさえ上がればそこまで不安はありません。ただ、韓国のチームなので、すごく強いというのは分かっています。昨年やったグループリーグの相手とどれくらい違うかとか、そういう楽しみはありますね」

トーナメントを勝ち抜くという意味では、栄冠を掴んだ天皇杯での戦い方が参考になるのか。その点について、三平は独自の見解を示した。

「プレーの部分はあまり言えないんですけど、気持ち的なところで天皇杯の時から僕と河田(晃兵)で言っているのは『ボコボコにされるのだけはやめよう』と。天皇杯もJ1のクラブとか強いチームと戦う中で、『0-5とかは本当に恥ずかしいから、せめて0-1、0-2、1-2くらいで負ける試合をしよう』と冗談で言っていたら全部勝てたんですよ。

だから今回も『蔚山は強いよ。恥ずかしい試合はやめよう。1失点か、2失点で抑えよう』っていうゲン担ぎ的なことは伝えています」

ちなみに、ACLでグループリーグを首位通過できた要因は、三平曰く「分析スタッフの仕事ぶりが素晴らしかった」。そのおかげで対戦チームの特徴をしっかりと把握でき、相手の強みを消すことができたという。

三平が警戒している蔚山現代の選手は、FWのアーダーム・マルティン。「めちゃくちゃ大きくて(191センチ)、強い」(三平)ハンガリー代表FWを封じることができれば、甲府の勝機は膨らむかもしれない。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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