クラブ30周年、指揮官からは優勝目標も! 現体制4年目で成熟のとき【J1開幕直前ガイド|セレッソ大阪】

[写真:©超ワールドサッカー]

2024シーズンの明治安田J1リーグが23日からいよいよ開幕する。今季からは20チーム制となり、降格も3つに増枠しての争いに。ここでは新シーズンの幕開けに先駆け、J1リーグ全チームをピックアップし、セレッソ大阪を紹介していく。
セレッソ大阪の2024年登録メンバー

【直近3シーズンの成績】
2023シーズン:9位(15勝4分け15敗)
2022シーズン:5位(13勝12分け9敗)
2021シーズン:12位(13勝9分け16敗)

【昨季チーム得点王】
レオ・セアラ 12ゴール

【今季ノルマ】
上位

【編集部イチオシ】
DF毎熊晟矢
昨季J1:31試合出場/1ゴール

◆前年5位から9位に
昨年は前年5位という成績にオフシーズンの補強もあって期待されての1年ではあったが、9位でフィニッシュ。9月には4位に浮上したが、終盤8試合で1勝1分け6敗の失速が勿体なかった。ただ、清武弘嗣の出遅れにはじまり、奥埜博亮、キム・ジンヒョン、山中亮輔、為田大貴とケガ人が続き、メンバーがなかなか揃わないシーズンだった側面も。システムも[4-4-2]を立ち返りどころとして、[4-3-3]に挑戦したが、その部分で試行錯誤する1年でもあった。

◆補強は数より質
来る新シーズンを迎えるにあたり、新たな戦力では数こそそう多くはないものの、争奪戦の末といわれる田中駿汰をはじめ、ドリブラーのルーカス・フェルナンデス、川崎フロンターレで勝利の味を知る登里享平、そして新助っ人としてヴィトール・ブエノを獲得。鈴木徳真やマテイ・ヨニッチ、山中らの移籍こそあったが、日本代表のアジアカップメンバーにも選ばれたりと常連になりつつある毎熊晟矢をはじめ、レギュラー勢がほぼ全員が残留したのも大きい。

◆待たれる清武弘嗣の復活
それにプラスして、新卒入団の奥田勇斗や修行先から復帰の山田寛人、北野颯太、喜田陽あたりの若手がレギュラー組を脅かすぐらいの台頭を遂げると、チームとしての期待値も上がってきそうだ。あとは昨季を通じてケガに苦しんだ清武が大きな離脱なく、1年を戦い抜けるかどうか。チームには香川真司もいるが、清武もチームの心臓を期待される存在。香川とともにプラスアルファをもたらせる選手とあって、今季こそはチームの中心を担ってもらいたいころだ。

◆指揮官からはまだ見ぬJ1初優勝の目標が
昨季が9位とあって巻き返しの位置づけとなる今季はクラブ創設30周年のシーズン。まず見据えるノルマは上位となりそうだが、指揮4年目となる小菊昭雄監督の口からはチームとしてまだ見ぬJ1制覇のフレーズが飛び出すなど、クラブのメモリアルイヤーを最高のものにしようと気合十分だ。土台作りから成熟のときを迎え、現体制タイトルを目指す。

◆2024年冬移籍情報
【IN】
DF登里享平(33)←川崎フロンターレ/完全移籍
DF奥田勇斗(22)←桃山学院大学/新加入
MFルーカス・フェルナンデス(29)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍
MF田中駿汰(26)←北海道コンサドーレ札幌/完全移籍
MF平野佑一(27)←浦和レッズ/完全移籍
FWヴィトール・ブエノ(29)←アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)/完全移籍
FW山田寛人(23)←ベガルタ仙台/期限付きより復帰

【OUT】
GK真木晃平(25)→ザスパクサツ群馬/完全移籍
DFマテイ・ヨニッチ(33)→仁川ユナイテッドFC(韓国)/完全移籍
DF丸橋祐介(33)→サガン鳥栖/完全移籍
DF山中亮輔(30)→名古屋グランパス/完全移籍
DF松田陸(32)→ガンバ大阪/完全移籍
MF鈴木徳真(26)→ガンバ大阪/完全移籍
MF大迫塁(19)→いわきFC/期限付き移籍
MF石渡ネルソン(18)→愛媛FC/期限付き移籍
MF中原輝(27)→サガン鳥栖/完全移籍
MF松本凪生(22)→モンテディオ山形/期限付き移籍
MF西川潤(21)→いわきFC/期限付き移籍
MF岡澤昂星(20)→FC琉球/期限付き移籍延長
MF新井晴樹(25)→FCティアモ枚方/期限付き移籍終了
MF原川力(30)→FC東京/完全移籍移行
FW中島元彦(24)→ベガルタ仙台/期限付き移籍延長
FW澤上竜二(30)→福島ユナイテッドFC/完全移籍移行
FW藤尾翔太(22)→FC町田ゼルビア/完全移籍移行

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