レトロな赤で染められた女性 インパクト大の銃痕 「ハンテッド 狩られる夜」70年代風ビジュアル

2024年2月23日より劇場公開される、「ハイテンション」「ヒルズ・ハブ・アイズ」などで監督を務めたアレクサンドル・アジャが製作、「マニアック」のフランク・カルフンが監督を務めた映画「ハンテッド 狩られる夜」から、70年代風デザインの特別ビジュアルが公開された。

特別ビジュアルは、レトロな赤で染められた主人公アリスの表情と、インパクトのある銃痕がデザインされている。上部にたたずむガソリンスタンドの不穏さも加わり、不条理なナイトハンティングの緊迫感が表現されている。デザインを手掛けたコンビーフ太郎は、「この作品特有の、夜の帳が重々しくのしかかる、窒息しそうな緊張感。また同時に、ある種の「ジャンル感」を醸し出してくる佇まいを目指しました。あの全身が強張る嫌な空気を、ぜひ感じてもらえればと思います」とコメントしている。

「ハンテッド 狩られる夜」は、スナイパーに狙われた女性の絶望と恐怖の一夜を描いたサバイバル・スリラー。不倫相手と一夜を過ごし、深夜に夫の元へと家路を急ぐアリス。偶然立ち寄った人里離れたガソリンスタンドには、どこにも店員の姿がない。仕方なく店を出ようとしたその時、突然どこからか銃弾が飛んできて腕を負傷。彼女を心配して店内に入ってきた不倫相手も撃ち殺されてしまう。残虐無比なスナイパーに狙われた彼女の、人生最悪の夜が始まる。

原案は、スペインのインディーズ・スリラー映画「シャドウ・スナイパー」。設定にほれ込んだプロデューサーの1人が監督に企画を打診し、孤立無援のガソリンスタンドでスナイパーにひたすら狙われ続けるという設定を生かしながら、コロナ禍後の混沌とした社会を舞台にすることで、アメリカ社会の“今”を反映させた作品を作り上げた。

一足先に本作を鑑賞した著名人による鑑賞コメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

■清水崇(映画監督)
人の死は、いつでも、どこでも、あっけらかんと訪れる。
神などいないのかもしれない。
こんな世/夜に、何をすべきか?人は子孫を残していいのか?
差別、偏見、思想、エゴ、不正、偽善、忖度、浮気、……
“姿無き世の無常”を凝縮し、象徴した “姿無き夜の無情”。
…この一夜こそ、神が戯れるゲームかもしれない。
朝を迎える時、あなたは何を思うか?

■戸塚純貴(俳優)
追われるより、狙われる怖さ
アイデンティティを認識する怖さ
ホラー映画の真髄を極める。
ガソリンスタンドをよく利用する私は後ろを振り返る。

■野水伊織(映画感想屋声優)
ちょっとでも頭を出したら撃たれる、当たり判定が超シビアなスニーキングミッション。
饒舌な犯人に煽られるも身動き出来ない状況は、緊迫感MAXで思わず肩に力が入る。
ソリッドシチュエーションの新たな可能性を垣間見た!

■テラシマユウカ(GANG PARADE)
夜明けは来るのだろうか。
覚めることのない悪夢の様な
永遠に続く緊迫感に胃の痛みを抱えながら、
シンプルと多様のバランスに感心がとまらない。

■皆口大地(「ゾゾゾ」「フェイクドキュメンタリーQ」)
夜の静寂とその闇に見え隠れする怒りと狂気。極度の緊張と絶望が観ている者を離さない。

■Franz K Endo(アニメーター・映像作家)
ステレオタイプの福袋。煮え切らない作品が好きな人にはおすすめです!

※以下公開済
■人間食べ食べカエル(人喰いツイッタラー)
身体を出したら狙撃で即死。このルールを徹底的に遵守しながら多彩な見せ場とスリルを作る。
今後のシチュエーション・スリラーは、これを手本にしてほしい。

■zombie手帖(ゾンビ映画ウォッチャー)
渋めのスパニッシュ・スリラーを原作にスリル&バイオレンス大増量!
こんなにシンプルなのに、こんなに胃をキリキリさせるとは!

【作品情報】
ハンテッド 狩られる夜
2024年2月23日(金・祝)よりシネマート新宿ほかロードショー
配給:トランスフォーマー
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