介護の仕事に関心を持ってもらおうと14日盛岡市の小学校で出前授業が行われ、児童が高齢者の疑似体験などを通じて、介護職への理解を深めました。
アイマスクをして、目の不自由な状態で歩いたり、それを補助したりする体験をしたのは盛岡市立高松小学校の子どもたちです。
この出前授業は、市が昨年度から行っているもので、盛岡市の介護施設「特別養護老人ホームなのりの杜」の職員5人が講師として招かれました。
参加した4年生の児童65人は、アイマスクや車いすを使って、体の不自由な高齢者や介護する人の大変さを体感していました。
(児童)
「障害者の気持ちになって実際に体験できたし、福祉の大変さも分かったのでよかったです」
この取り組みの背景には介護職の人材不足があります。市によりますと、核家族世帯の割合が高いため、若い世代が高齢者と接する機会が減り、介護への理解が進んでいないということです。
(盛岡市介護保険課 佐藤幸伸課長補佐)
「介護の人材が不足しているということがありまして、介護の仕事を小学生、中学生、高校生にわたって身近に感じていただければと思います」
市はこのような授業を通して、介護職を将来の職業選択肢の一つとして考えてもらいたいとしています。