J1王者神戸、リーグ連覇へ必勝祈願 酒井高徳、FW宮代のシュート力絶賛「サコと得点王争いを」

今季の飛躍を願うJ1神戸の山口蛍主将(左端)や吉田孝行監督(左から3人目)ら=神戸市兵庫区、和田神社(撮影・斎藤雅志)

 昨季J1王者の神戸は14日、神戸市兵庫区の和田神社で必勝祈願に臨み、リーグ連覇に向けて気を引き締めた。その後、イレブンは兵庫県庁や神戸・三宮センター街などに分かれ、開幕戦となる24日のアウェー磐田戦や3月2日のホーム柏戦の応援を呼びかけた。

 元日本代表DF酒井高徳と新加入のFW宮代大聖、千布勇気社長は神戸新聞社を表敬訪問した。高梨柳太郎社長に初のリーグタイトル獲得をねぎらわれ、千布社長は連覇に向けた選手たちの本気度に言及。「昨シーズンと比べて体の仕上がりがいい。かなり意識を高くやってくれたとデータから分かる」と紹介した。

 チームは7日に米プロリーグMLSのマイアミとプレシーズンマッチを行った。相対したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて話を振られた酒井は「体の向きや目線。守る引き出しとして、すごく勉強になった」と振り返った。

 3月2日のホーム開幕戦は「神戸新聞デー」として開かれ、勝利に導く活躍をした神戸の選手には賞金100万円が贈られる。高梨社長が「ぜひ100万円を」と持ちかけると、酒井が「きっと彼が」と隣に座る宮代を指名。23歳の新鋭は「おいしいところを(持っていきたい)」と笑顔で語った。

 表敬後の取材で、酒井は宮代のシュート力を絶賛した。「サコ(FW大迫勇也)と得点王争いを」と期待すると、宮代は「そうなれば確実に優勝できる」と応じた。

 神戸の吉田孝行監督らは兵庫県庁を訪問。斎藤元彦知事からJ1初制覇をたたえる県スポーツ賞特別賞を受け取った。(有島弘記)

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