鬼太郎と魂の会話!「鬼太郎大百科」の名場面を超絶フィギュア化「本当に楽しかった」

鬼太郎が自身の魂と対話するシュールなイラストが立体化された。愛知県在住の造形作家・オデさんが世界最大級の造形・フィギュアの祭典「ワンダーフェスティバル(ワンフェス)2024冬」(11日、千葉・幕張メッセ)に新作「鬼太郎大百科-鬼太郎の戦いのひみつ-」を出品。水木しげるの名作「ゲゲゲの鬼太郎」の世界が解説された「鬼太郎大百科」(小学館)からモチーフを選んだ。来場者からは称賛の声が寄せられ「作って良かったです」とほほ笑んだ。

「鬼太郎大百科」は鬼太郎の解剖図など、キャラクターおよびその世界観の解説が、図鑑の体裁で編集され、ファン心を揺さぶる名著。新作はその第6章「鬼太郎の戦いのひみつ」の扉絵に掲載されたイラストがモチーフ。オデさんは「2つの頭のような魂が鬼太郎に話しかけるもの。見た人の頭に残るものをつくりたかった」と語った。

オデさんはCG等を使用しないアナログ作家ながら「とにかく原作に忠実に」という信念を掲げ、見事なバランスを実現。この日はつげ義春の名作「ねじ式」の名場面を立体化した「ねじ式-目医者ばかりじゃないか-」も新作として発表している。「つげ先生、水木しげる先生の作品は作っていてとても楽しい。今回も本当に楽しかったです」と目を輝かせた。

22年夏に出品した「鬼太郎解剖図」でも大きな注目を集めたオデさん。「『鬼太郎大百科』には鬼太郎のほかにねずみ男、猫娘、目玉おやじの解剖図もありました。鬼太郎に続いて解剖図をいつかやりたいです」と意欲を口にしていた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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