「馬術」×「球技」ホースボールとは…持続的な取り組みを模索 ホースメッセTOKYO2024

2月12日、「第6回ホースメッセTOKYO2024」がJRA馬事公苑で開催され、同イベント内で乗馬を行いながら球技を行う「ホースボール」の実演が行われた。

ホースボールとはその名の通り、「乗馬を行いながら球技を行うスポーツ」であり、人馬一体となり猛スピードで激しくボールのやり取りをするところから「ケンタウロスのラグビー」と例えられることもある。

ルールは至ってシンプルで、多くの球技と同じく、より多くゴールを取ることを目的とし、点数を競い合う。4騎対4騎で馬に乗ったまま、皮の取っ手のついた特殊なボールを扱いながら、ドリブル・パス・タックル・シュートなどをしていくのが基本的なルール。

ホースボールの日本代表は通称ケンタウロスジャパンと呼ばれ、2022年にフランスで行われた「Horseball World Cup」にも出場。まだまだ競技人口も少なく、整備が整っていないマイナースポーツで、今後の普及のためにも様々な支援を必要としている。

世界で5万人の競技人口

ホースボールの実演 (C)T.MASAKI

イベントでは一般社団法人日本ホースボール協会代表理事の西島隆史氏が実演を行った。イベント後、西島氏は「今回初めてホースボールとしてホースメッセさんに参加させていただきいた。馬のイベントとしては日本最大のものなので、集客力が高く、認知度の向上にはとても良い機会をいただきとても大変、嬉しく思います。ホースボールは4騎対4騎のチーム対戦の球技スポーツで、日本の皆様にはまだあまり馴染みの無いものではありますが、世界中の20以上の国と地域で楽しまれています。最大時速は40キロ後半になるスピードで繰り出される人馬一体でボールを味方にパスしたり、ゴールに向かってシュートをする光景はは非常にダイナミックであり、観客ももれなく興奮に包まれます」と見どころをPR。

また、「世界では約5万人が楽しむスポーツですが、日本では40名に満たない球技人口です。発展は望みますが、今継続している馬の負担を考えながらのホースボールに関わってくれた馬を一生涯面倒をみれるシステムを模索しながら、着実に日本でのホースボールの発展を実現していきたいです」と、同競技の発展と普及活動に力を入れていきたいと語ってくれた。

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