犬が『本気噛み』する前兆4選 見極めないとトラブルに発展するかも…やってはいけないNG行為も

1.鼻の上にしわを寄せて牙を見せる

犬が怒っているとき、牙(犬歯)をむき出しにするような表情をします。このとき、上唇をめくり上げるようにするため、鼻の上部分にしわが寄ることが多くあります。

鼻の上にしわを寄せて牙をむき出して、相手をにらみつけるような表情をしているときは、その相手に対して威嚇していると考えてください。そのような表情をしていても、犬自身が後ずさりをしていたり重心を後ろに置くような姿勢でいたりする場合は、恐怖心で威嚇していると考えられます。

それ以上近づいたり、触れようとしたりして刺激すると、「逃げられないなら戦うしかない!」と思って、本気噛みなど攻撃行動をする可能性があるので注意しなければなりません。

また、はっきりと牙をむき出していないときも、鼻の上にわずかにしわを寄せるようにヒクヒクとした動きを見せることがあります。この場合、犬は不快な思いをしていて「やめて欲しい」と考えていることが考えられます。

怒っている犬からのこのようなサインに気がつかずにいると、牙をむき出すようになったり、本気噛みをしたりと発展していってしまうでしょう。

2.低い声で唸る

犬が本気噛みをする前には、ほとんどの場合威嚇行動が見られますが、威嚇行動において最もわかりやすいのが、唸り声ではないでしょうか。

犬は「それをやめてくれないなら攻撃する」という意思表示のために、低い声で唸り声を上げて相手に伝えようとしているのです。そのため、犬が唸り声を上げているとき、そのまま同じ行動を続けてしまうと攻撃行動に発展することがあります。

ただし、爪切りやブラッシングなどのボディケアをしているときに唸り声を上げたからといって、すぐにやめてしまうのも適切な対応とはいえません。犬はそのような対応を学習し、何か気に入らないことがあるとすぐに唸るようになってしまうので、状況に応じた判断が必要です。

3.毛を逆立てる

犬は攻撃対象や敵対相手を前にしたとき、自分自身をより大きく見せるために体勢を高くしたり、背中や尻尾の毛を逆立てたりすることがあります。

犬がこのような姿勢を見せているとき、威圧するような態度を取ると、犬は本気で噛みつくなど攻撃行動を取る可能性があります。
このようなときは、一度犬が冷静になれるように距離を置くことが必要です。

ただし、毛が逆立つのは強い興奮状態になっていて、自然と逆立つものなので、必ずしも怒っているときだけに起こるものではありません。遊んでいる最中に楽しくなりすぎたり、緊張したりして毛が逆立つこともあるので、そのときの表情や態度から感情を読み取るようにしましょう。

4.前傾姿勢で相手をにらみつける

犬が攻撃行動を起こそうと思っているとき、体の重心が前にかかり前傾姿勢になります。不安や恐怖を感じているときは、いざというときに逃げ出せるように腰を引いた状態でいることが多いですが、臨戦態勢の場合はその逆になるのです。

犬が唸ったり、牙をむき出しにしたりしているとき、前傾姿勢になっていたり姿勢を高くしていたりする場合は、攻撃性が高まっていると考えられます。こうした緊張感を持っているなかでは、ちょっとした刺激で本気で攻撃してしまうことがあるので接し方に注意が必要です。

急な動きを見せたり、大きな音を立てたりすることは控え、一度クールダウンさせるために距離を置くようにしてください。

まとめ

多くの犬は、自分から積極的に攻撃行動を起こしたいとは考えていません。

しかし、自分の身を守るためや恐怖から逃れるためなどに、本気噛みなどの攻撃行動を起こすこともあります。

犬が本気噛みをする前には、必ず何らかのサインを出しています。この記事で紹介したような前兆を決して見過ごさないようにして、大きなトラブルが起こらないようにしましょう。

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