124時間後救出の93歳が死亡 長男「布団で最期、感謝」

地震発生から約124時間がたった1月6日夜、女性が倒壊家屋から救出される様子=石川県珠洲市(警視庁提供)

 能登半島地震の発生から約124時間がたった1月6日夜、石川県珠洲市の倒壊家屋から救出された坂下ヨシ子さん(93)が、金沢市内の病院で亡くなったことが14日、長男の誠一さん(72)への取材で分かった。誠一さんは「会話し、布団の上で最期を迎えられたのは救いだった。救出してくれた方々には感謝の気持ちだ」と話した。

 誠一さんによると、ヨシ子さんは入院先で治療を受け、一時は会話できるまで回復し「家に帰りたい」「痛い」などと話していた。挟まれていた左足の切断が検討されたが、高齢により見送っていた。今月5日ごろに体調が急変、8日に亡くなった。

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