「職場の新年会に参加した複数人が体調不良」 飲食店でのコース料理によるノロウイルス集団食中毒と断定 広島市

広島市は、市内の飲食店でノロウイルスによる集団食中毒が発生したと発表しました。

広島市によりますと13日、市民から「職場の新年会に参加した複数名が体調不良を呈している」という情報があり、調査を始めました。

その結果、8日の夜に中区にある飲食店を利用したグループ18人のうち14人が、10日から翌日にかけて下痢や嘔気、発熱などを発症していたということです。入院した人はいませんでした。

グループにはコース料理として、「葉野菜のサラダ」「胡麻カンパチ」「牡蠣昆布焼き」「カニクリームコロッケ」「たっぷり魚介のブイヤベース」「ちりめんと青のりのパスタ」が提供されたということです。患者からノロウイルスが検出されたことから、広島市保健所は店で提供された食事を原因とする集団食中毒と判断し、店に営業禁止を命令しました。

【ノロウイルスの特徴】※広島市の資料より

●冬季を中心に一年中発生する。
●潜伏期間(感染から発症までの時間)は24時間~48時間。
●下痢、吐気、嘔吐、腹痛、発熱などの症状が出る(2~3日で回復)。

(注意)ノロウイルスは、症状がなくなっても、数週間は便から排出される。また、感染しても症状が出ない人がいる。
●感染した人の便や吐物には、大量のノロウイルスが含まれている。
●感染力が非常に強く、少量でも感染する。

【予防のポイント】

●調理や食事の前、トイレの後には、しっかり手を洗いましょう。石けんをよく泡立てて、手についたウイルスを泡で浮かせ、流水で十分に洗い流します。アルコール消毒は効果がないため、手洗いがとても重要です!!
●嘔吐、下痢の症状がある人は、タオルの共用は避けましょう。
●便や嘔吐物が付着したものは、消毒しましょう。
●まな板、包丁などの調理器具は、使用後十分に洗浄し、消毒しましょう。
●消毒は、熱湯や塩素系漂白剤が有効です。アルコール消毒は効きません!
●二枚貝は、中心部まで十分火を通しましょう。(中心温度:85~90℃で90秒間以上)

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