中国の春節の爆竹イベントで韓国のPM2.5濃度が大変なことに?=韓国ネット「迷惑だ」

12日、韓国・中央日報は「旧正月連休終盤に韓国全域が高濃度のPM2.5に苦しめられた」とし、「中国最大の行事『春節』の期間に中国で発生したPM2.5が韓国内に流入してきたため」と伝えた。写真はソウル。

2024年2月12日、韓国・中央日報は「旧正月連休終盤に韓国全域が高濃度のPM2.5(微小粒子状物質)に苦しめられた」とし、「中国最大の祝祭日『春節』の期間に中国で発生したPM2.5が韓国内に流入してきたためだ」と伝えた。

記事によると、ソウル市は11日午後8時にPM2.5注意報を出した。ソウル西大門区の簡易測定所ではPM2.5濃度が130マイクログラム/立方メートルを超えた。韓国環境部国家測定所の記録によると、ソウル蘆原区は11日午後9時時点で1時間の平均濃度が105マイクログラム/立方メートルとなり、「非常に悪い」基準濃度(76マイクログラム/立方メートル)をはるかに超えた。注意報は12日午後4時に解除されたという。

今回の高濃度PM2.5は中国から流入したと分析されている。ケーウェザーセンター関係者は「中国では毎年春節のときに東北部の粒子状物質が増える上、今回の連休は西風が吹いて山東省の高濃度粒子状物質が朝鮮半島に流れ込んだ」と説明した。

今年の春節は、中国が完全な「ポストコロナ」体制で迎える初の祝祭日でもある。今年の春節の移動量は前年比26%増加した。香港では5年ぶりに大規模な爆竹イベントが開催され33万8000人が集まった。その他の地域でも、爆竹を鳴らすイベントが行われたり、先祖のためにお札に見立てた紙を燃やしたり、お香を焚いたりするイベントが相次いだという。

そのため粒子状物質も大量に発生した。中国で最も空気の質が悪いとされる山東省内のある地域は12日午前のPM2.5濃度が198.9マイクログラム/立方メートルを記録した。

記事は「中国当局は大気汚染を改善するため17年から花火や爆竹の使用を制限してきたが、中国内で反発が高まったことから今年は規制が緩和された」「中国当局も景気低迷ムードを改善するため、春節の大気汚染改善政策を後回しにしていると分析されている」などと伝えている。

韓国のネットユーザーからは「迷惑な国」「非常に腹立たしい」「やりたい放題の国を隣に持つと大変だ」「少しは環境のことも気にかけてほしい」「政権が変わって『中国のせい』と言えるようになったことがせめてもの救い」「文在寅(ムン・ジェイン)政権のときは中国に抗議すらできず、『PM2.5の責任は韓国にある』と説明するセミナーまで開かれていた」「春節だけではない。韓国のPM2.5の70%が中国産だ」などの声が上がっている。(翻訳・編集/堂本)

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