新アリーナ 当初予算案計上見送り 岡山市長、6月補正で進め方判断

岡山市役所

 岡山市の大森雅夫市長は14日の定例記者会見で、市内で検討している新アリーナ構想について、6月補正予算の検討段階で今後の進め方を判断する方針を示した。同日発表した2024年度当初予算案への関連経費の計上は見送るという。

 市長は、協力を求めている岡山県との協議に関し「現時点で明確な答えはもらっていないが、スケジュールを踏まえれば6月まで待つことができる」と述べ、6月補正予算の検討に間に合うよう再度回答を求めるとした。

 経済界やプロスポーツチームの署名活動に触れ「1月末時点で8万5千件を超え、市民県民の機運が盛り上がっていると感じる。市としては前向きに計画を進めていくべきだと思っている」と強調。県の協力がなくても構想を進めるかどうかを問われ「可能性としてはある」と述べた。

 市は昨年11月、アリーナ本体や周辺施設を合わせた総事業費を約145億円と試算した基本計画素案を公表。広域行政を担う県に対し、財政負担を含めた協力を要望している。

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