澪(川栄李奈)はナースエイドの先輩・晴美(水野美紀)が自分を監視していたことを知り…『となりのナースエイド』第7話ゲストは上坂樹里

By TV LIFE

『となりのナースエイド』第6話©日本テレビ

川栄李奈が主演を務める水曜ドラマ『となりのナースエイド』(日本テレビ系 毎週水曜 午後10時~11時)の第6話が、2月14日(水)に放送された。(以下、第6話のネタバレを含む)

本作は現役医師のベストセラー作家・知念実希人による同名小説が原作。バナナマンや東京03をはじめ数多くの芸人と共にコントを作り上げ、人気ドラマも手がける脚本家・オークラが仕掛ける、一癖も二癖もある病院ライフエンタメドラマだ。

第6話で、大河(高杉真宙)が唯(成海璃子)を殺してなどいないことが判明。ホッとした澪(川栄李奈)は、統合外科と唯の関係について、何でもいいから分かったことがあったら教えてほしいとお願いする。すると大河は、スパイ役を引き受ける条件として、「外科医に戻って俺と共に火神教授のプロジェクトに加わるんだ」と告げる。

失読症の症状が出ていた照希(兵頭功海)は、MRI検査の結果、海綿状血管腫と診断された。脳の血管の奇形の一種で、そこから出血したことで脳が圧迫されて失読症を起こしていたのだ。手術で摘出すれば治るが、もし言語中枢を傷つけてしまったら言語障害が残ってしまう。

しかも照希の場合は腫瘍が言語中枢のかなり近くにあるため、術式は「覚醒下脳腫瘍摘出術」。全身麻酔をかけてから開頭し、脳を露出させた状態で患者を覚醒させる。そして患者と会話をしながら、執刀医が言語中枢の位置を見極め、そこを傷つけないように腫瘍を摘出する。手術は1週間後。澪は執刀医の大河から、手術の時に照希との会話を担当する重要な役目を任される。

晴美(水野美紀)は照希の病気を知って激しく動揺。大河に「照希を助けてください!」と泣きすがるが、その姿をうっとうしい目つきで見ていた照希から「ウザいんだよ!」と拒絶される。

『となりのナースエイド』第6話©日本テレビ

落ち込む晴美のために、澪たちナースエイド一同は、照希が晴美のナースエイドとしてのスゴさを知れば晴美を敬うはず…と考え、照希の前で大げさに晴美を引き立てる。しかし思惑がバレて大失敗。照希はますます機嫌を悪くし、「僕はあの人から解放されたいんです! 退院したら星嶺医大も辞めて家も出て自由になりたいんです!」と。その会話をたまたま聞いていた玲香(瀧本美織)が「どんだけ親があんたの面倒を見てると思ってるの?」」と照希にブチ切れる。星嶺医大の学費は年間500万円、それを6年も払い続けることがどれだけ大変か、自分がどれほど親に愛されているか…「そのひねくれた目を大きく開けて親のことちゃんと見てみろ!」とピシャリ。

しかし照希は、親に愛されてなんかいないと言い張る。「僕は裏口入学なんです」照希は以前、晴美が電話で「許してください、言わないでください、照希の裏口入学のことは…」と話しているのを聞いてしまったという。自分を裏切った両親のことが許せないと言う照希。玲香も澪も、返す言葉を失い…。

一方その頃、大河は火神(古田新太)に、「桜庭澪にオームス適応訓練を受けさせてほしい」と進言していた。危機感を抱いた玲香が「オームスに関わるのはやめたほうがいい」と澪にこっそり忠告するが、澪は「オームス」が何のことかさっぱり分からない。

手術前日、照希が病室から姿を消し、澪たちは大騒ぎ。捜索の末、照希は「乙女」で見つかった。晴美と澪、執刀医の大河も駆け付けて事情を聞くと、照希は、父親のように慕っている寛治(梶原善)から治療代を借りに来ただけだと答える。「母さんには、もう1円も金を出してほしくない」息子を信用しないで裏口入学させた親のことが許せないと憤る照希。

晴美は「…知ってたの?」と驚き、裏口入学は照希の父が「俺には星嶺にコネがある」と言って勝手に進めたことだと釈明。でも、止めなかった自分も同罪。晴美は「ごめんなさい!」と照希に謝罪する。その時、大河のスマホに玲香からメッセージが届く。メッセージの内容を見て、「やはりな…」と言う大河。玲香が火神に裏口入学の事実を確認したところ、火神は「裏口入学させたものは1人もいない。星嶺医大は裏口入学できるほど甘くはない!」とキッパリ否定。照希は正真正銘、実力で入学していた。照希の父は裏口入学詐欺に引っ掛かり、金をダマし取られていたのだった。

「治療費を自分で作るまで帰りません」裏口入学の疑惑が晴れたというのに、なおも晴美の助けを拒否する照希。澪はそんな照希の真意に気付く。「本当はお母さんのためなんでしょう?」晴美を拒絶するのも、大学を辞めようとしているのも、本当は、晴美を解放するため。澪に図星を突かれた照希は「母さんは僕のために自分を犠牲にして生きてきたから…」と話す。

父親に浮気されても、息子の学費のために離婚を我慢している…そんな晴美にもっと自由になってほしい。でも直接言っても聞かないのは分かっていたから、こうするしかなかった。「僕にとらわれていたら母さんは幸せになれない」と、本音を吐き出した照希に、晴美は「あなたのことを考える時が一番幸せなの」と。親子のわだかまりが、ようやく氷解する。そんな2人を見て、澪は亡くなった唯に思いを馳せる。「家族って当たり前のように“ある”ものじゃないから…。せっかく家族がいるんだもん。いいじゃん干渉しあえば」。すると大河も「学費だったら、奨学金制度もある。俺も奨学金で星嶺医大を卒業した。手術が終わったら、俺がいろいろ教えてやる」とアドバイス。大河も奨学生だったという意外な過去を知った澪は、大河のことをもっと知りたくなって…。

『となりのナースエイド』第6話©日本テレビ

そして照希の手術が始まった。全身麻酔の後、麻酔科医によって一時的に覚醒した照希は、澪の呼びかけに反応し、質問に答えていく。その間、大河が脳に電気刺激を与えていくと、あるポイントで照希はうまく言葉が出なくなった。「言語野だ」…大河は照希の言語中枢を見極め、腫瘍の摘出を始める。

5時間にも及ぶ手術は無事成功。澪は、手術台で眠る照希に「照希君、お疲れさま」と声を掛ける。照希は意識がないまま、何かをつぶやき始めた。「言わないでください、照希の裏口入学のことは…」。それは以前、晴美が電話の相手に言ったせりふ。照希は電気的刺激を受けたことで脳が活性化され、過去に聞いた他人の会話を繰り返しているようだ。照希は続ける、「分かりました…桜庭澪を監視すればいいんですね」。晴美が澪を監視…まさかの“裏”が発覚し、謎はさらに加速していく。

2月21日(水)放送の第7話には、患者の気持ちに寄り添うことにかけて、大河先生も一目置く澪にすら心を開いてくれない難敵が現れる。彼女は、交通事故で下腿骨を骨折し統合外科に入院してきた高校生・香澄(上坂樹里)。誰にも心を開かない香澄だが、ちょっぴりめんどくさい系女子のナースエイド・夏芽(吉住)にだけ懐き始めて…。

香澄役の上坂樹里は「第7話で有川香澄を演じさせていただきました。香澄は人との関わり方に悩んでいて、ナースエイドさんと接していくうちにどんなふうに心が動いていくのか、香澄の気持ちに寄り添いながら演じました。学生の皆さんは特に共感できる場面も多いと思います。『となりのナースエイド』という作品に携わることができ、とてもうれしかったです」とコメントを寄せた。

『となりのナースエイド』第7話ゲストの上坂樹里©日本テレビ

第7話(2月21日放送)あらすじ

『となりのナースエイド』第7話©日本テレビ

「桜庭澪を監視すればいいんですね」――澪(川栄李奈)は先輩ナースエイドの晴美(水野美紀)が最初から自分を監視していたことを知り、大きなショックを受ける…。晴美に監視を命じたのは一体誰? 何のために? 大河(高杉真宙)の考察では、監視を命じたのは澪の姉・唯(成海璃子)を殺した人物で、星嶺医大の統合外科の中にいる可能性が高い…。何が起こっているのかさっぱり分からない澪は、頭がパンク寸前。
そんな中、統合外科に交通事故で下腿骨を骨折した高校生・香澄(上坂樹里)が入院してくる。なぜか香澄は、澪たちナースエイドがいくら話し掛けても完全無視。誰にも心を開かない香澄だが、なぜか突然夏芽(吉住)と2人だけで話がしたいと言い出して…。何もしゃべろうとしない患者が夏芽だけに心を許すワケとは一体!?
そして澪は、晴美に監視を命じた人物の正体にたどり着き、今まで気付けなかった“衝撃の真実”に直面する。

番組情報

水曜ドラマ『となりのナースエイド』
日本テレビ系
毎週水曜 午後10時~11時

原作:知念実希人「となりのナースエイド」(角川文庫)
脚本:オークラ
音楽:井筒昭雄
チーフプロデューサー:松本京子
プロデュ―サー:藤森真実、藤村直人、森雅弘、白石香織(AX-ON)、島﨑敏樹(泉放送制作)
演出:内田秀実、今和紀(泉放送制作)
制作協力:AX-ON、泉放送制作
製作著作:日本テレビ

番組公式HP:https://www.ntv.co.jp/tonarino-nurseaid/
Instagram&X(旧Twitter)&TikTok:@tonari_ntv

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