低品質中国製品のタイ流入に危機感

タイ工業連盟(FTI)はこのほど、安い中国製品の大量流入に対抗できるようタイの中小企業を保護する措置を強化する必要があると強調。中国製品が安全基準や環境基準を満たしているかを厳しくチェックするよう訴えた。クリエンクライFTI会長は、「中小企業の中には生産を半減せざるを得ないところも出ている。我々は以前から、タイの企業を助け、問題に取り組むよう政府に要請している」と述べている。ピムパトラ工業相の指示でタイ工業規格研究所(TISI)と関税局が連携して低品質製品のタイ流入を阻止すべく努力しているものの、クリエンクライ会長によれば、いまだに低品質製品が大量に輸入されているのが現状という。FTIによれば、鉄鋼、アルミニウム、プラスチック、セラミック、石油化学、医薬品など20分野でタイの製造業が中国製低品質製品の流入により影響を受けており、関係当局が輸入品の品質認証手続きなどを改善しなければ、今後も中国製低品質製品の輸入増加が懸念されるとのことだ。(『バンコク週報』より。https://bangkokshuho.com)

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