●25日開幕、守備を改善
サッカーJ3・カターレ富山が静岡、高知でのキャンプを経て14日、富山で練習を再開した。地元での練習環境が整ったことから予定より早く富山に戻り、MF松岡大智(滑川市出身)は「体は強くなり、チームの連係に手応えがある」と充実した様子。悲願のJ2復帰を掲げ、25日に敵地で迎える開幕戦(対YS横浜)へ調整を進めている。
「5年目ですけど、一番ハードだった。ひたすら耐える日々でした」。今季の副主将を務めるMF末木裕也はこの1カ月間をこう振り返った。強度を上げて足腰を鍛え、昨季の課題だった失点の多さを改善するため、守備のポジショニングに対する理解も深めた。
カターレは1月14~19日に静岡県裾野市、1月21日~2月12日に高知市でトレーニング。当初は2月17日まで高知にいる計画だったが、富山の積雪がないため早期に切り上げ。14日は富山市草島の永森記念グラウンドで体を動かし、地元ファンが熱視線を送った。
●北陸ダービー前哨戦、18日の金沢戦へ意欲
開幕前、最後の試合となるのが18日に金沢ゴーゴーカレースタジアムで行われる、北國新聞・富山新聞スペシャルマッチ・ツエーゲン金沢戦(午後2時開始)だ。同スタジアムのこけら落としで、今季初めて繰り広げられる「北陸ダービー」の前哨戦となる。
スペシャルマッチへ、松岡は「開幕前に最高の雰囲気で戦える。積み上げてきたことを試したい」と意欲たっぷり。末木も「お隣の県でサポーターも気合が入っている。バチバチになると思うので、盛り上げていきたい」と明るく語った。
小田切道治監督は「攻撃は大枠で大丈夫。金沢戦で今の課題である守備の部分を確認し、大事な開幕戦を迎えたい」と静かに闘志を燃やした。
カターレは今季、主将をFW吉平翼が務める。副主将には末木のほか、MF椎名伸志、DF神山京右、GK田川知樹が就いた。