伊勢原駅北口地区再開発(伊勢原市)/10月にも都決告示、総事業費250億円規模

神奈川県伊勢原市は、小田急線伊勢原駅北口で準備組合が計画する再開発事業に関する都市計画について、10月にも決定・告示する。2棟の再開発ビルと駅前広場、都市計画道路、広場などを整備する計画。都決後、準備組合は2025年10月の事業計画認可と本組合設立認可を取得予定。26年度末に既存建物の解体・除却と本体工事に着手し、29年度の工事完了を目指す。
総事業費は約250億円と見積もっている。準備組合は23年2月に東京建物と小田急不動産の2社を事業協力者に選定している。
計画地は伊勢原1、桜台1。伊勢原駅北口駅前の約1・5ヘクタール。伊勢原駅北口地区再開発準備組合の基本計画案によると、駅前広場を挟んで東街区と西街区に2棟の複合ビルを建設する。
新宿方面の東街区は敷地面積約3500平方メートル、建築面積約2600平方メートル。建物はRC造21階建て塔屋1階延べ約3万3000平方メートル。用途は店舗・商業・業務・観光・住宅など。小田原方面の西街区は敷地面積約1600平方メートル、建築面積1400平方メートル。建物はRCまたはS造3階建て延べ約3800平方メートル。用途は店舗など。
公共施設は都市計画道路伊勢原駅前線(延長約140メートル、幅員18メートル、北口駅前広場含む)、伊勢原駅北口駅前広場(約6250平方メートル)、都市計画道路平塚伊勢原線(延長約88メートル、幅員15メートル)、区画道路1号(延長約103メートル、幅員6メートル)、同2号(延長約49メートル、幅員7メートル)、広場1号(約230メートル)、同2号(約400平方メートル)、同3号(約300平方メートル)。
再開発では駅前広場の上に再開発施設2階部分と接続するデッキを設ける。駅との回遊性を確保し、にぎわいとゆとりの空間を創出する計画だ。

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