糸井嘉男氏がキャンプで見つけたイチ押し選手【北海道日本ハムファイターズ編】

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万波中正は「3割40発を打てる素材」

糸井嘉男SPAIA公式シニアアンバサダーが北海道日本ハムファイターズの春季キャンプを視察し、目に留まった選手をピックアップした。かねてから期待をかけている万波中正外野手(23)の名前を挙げ、「3割40発を打てる素材」と絶賛。昨季25本塁打を放ったスラッガーのさらなる飛躍を予言した。

万波は横浜高から2018年ドラフト4位で日本ハムに入団。2023年は141試合に出場して打率.265、25本塁打、74打点とキャリアハイの成績を残した。

「去年、ある程度成績を出しましたけど、まだまだ序の口でしょう。練習を見てても、満足せずにもっと高いレベルでやるという意識が伝わってきました。トレーニングもそうですし、行動を見てたら分かります」

大活躍したルーキーが翌年、「2年目のジンクス」にハマることがあるように、活躍すればするほど敵チームからのマークは厳しくなる。また、自覚はなくても気の緩みや自信が慢心に変わることもあるだろう。

しかし、6年目を迎えるスラッガーにそんな兆候は見られない。高い目標設定が自らを駆り立てる。投手から野手に転向して、猛練習の末に成功を収めた糸井氏だからこそ、その胸の内が手に取るように分かるのだ。

山﨑福也は「元々いたの?というくらい馴染んでた」

オリックスからFA移籍した左腕・山﨑福也にも期待をかける。日大三高から明治大を経て9年目の2023年は、11勝を挙げてリーグ3連覇に貢献。オフにFA宣言してかつて父・章弘氏がプレーし、オリックス時代のチームメイト・伏見寅威、金子千尋二軍投手コーチらが所属する日本ハムに移籍した。

背番号は18。新庄剛志監督からはホーム開幕戦となる4月2日の楽天戦での先発を託されている。2年連続最下位、5年連続Bクラスから抜け出すには山﨑の活躍は不可欠だ。

「山﨑福也にも会いましたが、全然違和感なかったですね。元々日本ハムにいたの?というくらい馴染んでました」と糸井氏はチームに溶け込んでいると明かした。

「全体的に補強もしたし、日本ハムはダークホース的存在だと思います。野村佑希選手とか期待されてる選手が活躍して新庄さんの持ってる力も合わせれば優勝候補ですよ」と逆襲に期待する。

昨年は糸井氏の古巣、阪神とオリックスがセ・パ両リーグを制し、日本シリーズで激突した。今年は日本ハムの番が巡ってくるかも知れない。



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